中古車買取・販売のガリバーを運営するIDOM (イドム)は8月25日、この頃発覚した中古車業界に於ける保険金の不正請求や車検の不正問題を受けて、顧客や取引企業、地域社会などのステークホルダーが今後も安心して同社と関係を築いていけるようにと、同社の整備・板金工場の対応内容などのトレーサビリティの確保について、ホームページで報告した。
1.運営する整備工場についての基本情報
IDOMでは、2023年8月25日時点で認証整備工場を7拠点、指定整備工場を15拠点、板金工場を8拠点を運営。直近1年間に於ける整備工場1拠点あたりの車検実施台数は1,179台で、板金工場1拠点あたりの板金実施台数は718台になると云う。
2.整備・板金工場の状況
IDOMでは、今回の一連の問題を受けて、自社板金工場を対象とした独自の社内調査を実施。その結果、保険金の不正請求に該当する不正案件は確認されなかったとのこと。また、車検については、従前より定期的な監査を実施していることから、これについても不正な案件は確認されなかったと云う。
なお、仮に監査で不備や不正が発覚した場合には速やかに運輸支局および保険会社に報告し、必要な対応を進めるとしている。
3.車検および板金工場に於いてのトレーサビリティ確保の取組
IDOMの板金部門に於いては、損害保険会社が見積もりの妥当性を1件づつチェックしていると共に、入庫時・作業時・完了時の車両状態を写真で記録し、損害保険会社と共有する体制を整備。これに加えて、クルマを預けた客が自身の目で整備・修理状況を直接確認できるよう、整備工場および板金工場内にカメラを設置し、その様子をオンラインでリアルタイムに確認できる環境を導入していると云う。
IDOMでは、引き続き、車両の整備・修理工程に於けるトレーサビリティを確保することで、安心してクルマを預けられる環境を整えていくとしている。