自動車部品メーカーの市光工業は、5月17日、2018年5月23日(水)から5月25日(金)までパシフィコ横浜・展示ホールにて開催される「人とくるまのテクノロジー展2018横浜」において、自動運転時代の新たなニーズに応えるライティングと電子ミラーの最新技術を展示すると発表した。
主な展示内容としては、まず、「HDライティングユニット」がある。
これは、光を制御する際に電子デバイスを用いることで、ピクセル単位で光をコントロールする技術。
ロービームでは、路面に線や記号、数字などを照射することで、ドライバーにナビ情報やレーンガイドアシスト、速度表示といった情報を表示して運転を支援し、歩行者に対しては車両接近による飛び出し注意、横断時に道を譲るサインを描画して安全性を高めることが可能となる。
これは、現在ドライバーと歩行者がアイコンタクトやジェスチャーで行っているコミュニケーションを、路面描画によって伝えることで、今後の自動運転社会においても貢献できる技術として開発されたものだ。
ハイビームも照射パターンを高解像度化し、視認性を同等に保ちながら対向車、先行車のドライバーの幻惑を防止する。
また、歩行者に対して上半身に光が当たらないように配光することで、眩しさを与えることなく位置を確認することが可能だ。
「コミュニケーション ライティング」は、自動運転中のドライバーに代わり、車両の動き(意思)を自動的に周囲のドライバーや歩行者等に、光やサインで伝えるシステム。
これにより、自動運転車両の周囲の人たちの不安を解消する。
車両を取り囲むように設置されたコミュニケーションランプは、様々な危険な状況を周囲に注意喚起することで、安全性が向上する。
他にも、従来のルームミラー、ドアミラーをカメラとディスプレイを用いたシステムに置き換えた次世代の後方視認システム「カメラモニターシステム」なども展示予定だ。