「カメラモニターシステム」は、従来のルームミラーやドアミラーの代わりに、カメラとディスプレイを用いた次世代の後方確認システムだ。
今回展示されたプロトタイプには、
1,ルームミラー置換えカメラモニターシステム
2,ドアミラー置換えカメラモニターシステム(カメラのみタイプ)
3,ドアミラー置換えカメラモニターシステム(従来ミラー+カメラのハイブリッドタイプ)
を装着する。
1は、搭載する液晶シャッターにより、ミラーモードとカメラモードの切り替えが可能。また、後方車両からのヘッドライト光がミラー内に入っても眩しさを低減する自動防眩機能も備わっている。
2は、車両右側に装備。画像解析により他車や歩行者等の周囲状況を検出し、ドライバーへの注意喚起や走行シーンに応じ映像の画角を変化させる等で、運転支援を行うことが可能だ。
3は、車両左側に装備。中国などドアミラーをカメラに置き換えることが法規で認められていない地域に向けたものだ。
これらは、いずれも、同社が長年培ったミラーやモニターの技術と、世界的な自動車部品サプライヤーで同社の親会社であるヴァレオが持つカメラ技術を融合させたもの。
それぞれの得意領域をマッチングさせることで、短期間での開発や品質の向上等のメリットを生み出している。
同社では、他にも自動運転走行中に、周囲のドライバーや歩行者等に、光やサインで車両の動きをドライバーの代わりに伝達する「コミュニケーションライティング」等も出展。
今後、同社ではこれら技術の実用化を目指し、さらなる開発を進める予定。拡大が見込める自動運転車市場だけに、これからの動向が気になるところだ。
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