創業110年以上の歴史を持ち、自動車用ランプやミラー等の部品を得意とする市光工業が、来たるべく自動運転時代の新たなニーズに応えたライテイングやミラーの最新技術を開発。
5月23日〜5月25日に開催された「人とくるまのテクノロジー展2018横浜」(神奈川県・パシフィコ横浜)の同社ブースで公開した。
今回プロトタイプが初展示された「HDライティングユニット」は、高輝度の光源と電子デバイスを用い、ピクセル単位で光を制御する先進安全ヘッドランプ技術だ。
ロービームでは、路面に線や記号、数字などを照射することで、ドライバーへの運転支援が可能。
例えば、前方の標識が見えにくい道路を夜間走行する場合に制限速度を表示したり、
霧などで前方路面の視認性が悪い状況や細い道で他車とすれ違う場合等に、道路上に自車の進路を映し出すこと等ができる。
また、歩行者へ車両接近時に道路への飛び出し注意喚起や、歩行者が車両前方を横断する時に道を譲るサインを描写することも可能。
これは、現在ドライバーと歩行者が行っているアイコンタクトやジェスチャー等のコミュニケーションは、自動運転車では存在しなくなる事を想定したもの。
光の路面描画が歩行者とのコミュニケーションの代わりとなり、より安全性を高める効果を生むのだ。
ハイビームでは、照射パターンを高解像度化し、視認性を同等に保ちながら対向車や前方車のドライバーの幻惑を防止。
歩行者に対し上半身へ光が当たらないように配光し、眩しさ与えることなく人の位置確認もできる。
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