ファーウェイ・ジャパンは9月10日、ファーウェイが、IAA(Internationale Automobil-Ausstellung)モビリティでインテリジェントオートモーティブソリューションを発表したことを発表した。
「現在の自動車業界は、CASEモビリティ(コネクテッド、自動運転、シェア、電動)への転換の過渡期にあります。ICTはこのプロセスでますます重要な役割を果たすこととなり、業界から歓迎されています。」 ヨーロッパ地域ファーウェイインテリジェント・オートモーティブソリューション・ビジネスユニット(IAS BU)バイスプレジデントの唐鳴(タン・ミン)はこのように言及している。
「ファーウェイではICT分野において30年以上をかけて開発した確かな能力と経験を活かし、革新的なインテリジェントオートモーティブソリューション、およびコンポーネントを展開し、ヨーロッパのOEMが将来的に有効なインテリジェントカーを製造し、消費者にスマートで楽しく、高い信頼性の旅行体験を提供できるよう、サポートします。」
あらゆるシナリオと気象条件下でのインテリジェント・ドライビング経験
ファーウェイのフルスタック自動運転ソリューション(ADS)は、自家用車に自動運転機能を搭載している。このソリューションでは、一貫した通勤体験を保証し、個人ガレージからオフィスビルの駐車スペースまでの、駐車場から駐車場へのナビゲーションを実現する。
ファーウェイのADSは、最高のフルスタックアルゴリズム、高品質データレイク、強力コンピューティングセンター、および高度センサーを搭載。長期投資により完全な自動運転を実現し、インテリジェント・コネクテッドカーの開発を後押しすることを目指している。
HarmonyOS-オートモーティブを用いたインテリジェントコックピットが人、車、家をつなぐ
ファーウェイのインテリジェント・コックピットは、人、車載、家庭をシームレスに接続して、ユーザーが車内アプリを用いて容易にデバイスを操作できるようにする。例えば、ユーザーは音楽アプリや動画アプリを使用することで、車内空間を即座にモバイルオフィスやプライベート映画館、あるいはステレオ、スクリーン、カメラを備えたKTVボックスに変換できる。
また、ユーザーは車から家電製品をリモート制御できる。例えば、家に近づくと、音声アシスタントでホームモードを作動させ、実際に家に到着前にA/Cを最適温度に設定できる。
AR-HUDが超視野を実現し、常に安全な運転を保証
ファーウェイは光学技術分野のリーダーとして、革新的な光学空間ディスプレイ技術を導入し、車両に優れた視覚体験を提供する。ファーウェイのAR-HUDは、13°x 5°に達する視野角を提供し、同時に複数車線をカバー。AR-HUDは運転中に通常のフロントガラスを70インチのHDスクリーンに変換し、必要な運転情報を表示する。そのため、ドライバーは道路から目を離さずに、例えば7.5メートルの距離内で計器やナビゲーション等の重要情報を取得できる。
また、ファーウェイのAR-HUDは、ドライバーの注意力向上と安全性向上にも役立ち、悪天候下で運転を行う際は、AR-HUDがセンサーとARを用いて情報を表示し、肉眼では見逃してしまう恐れのある歩行者、車両、障害物について、重要な注意喚起を提示する。
ファーウェイのAR-HUDは、最大100ピクセル/度(PPD)の解像度のフルHDディスプレイも提供する。これにより、ユーザーは車内で没入型のゲームや動画体験を楽しむことができる。また、独自の光学設計を導入しており、ゴースト防止と画面揺れの解消を実現するだけでなく、コンパクトなユニット設計を保証。10L AR-HUDはさまざまなモデルに適応できるため、より多くの消費者が超視野での安全運転を享受することができる。
インテリジェント・コネクテッドカーは、インテリジェントな世界を推進するエンジンとなった。インテリジェントカーは、ARおよびVRの活用、音声および画像認識、クラウドコンピューティング、センサー、コンピューティングプラットフォーム、高解像度地図など、ほぼすべての次世代の高度技術を統合することが期待されている。
ファーウェイは、インテリジェント・コネクテッドカー向け新コンポーネントのサプライヤーだ。同社ではICTにフォーカスすることで、OEMがより優れた車両を製造し、すべての車両にデジタル化をもたらすサポートができるよう、取り組んでいるとしている。