本田技研工業は「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)」の個人ユーザー向けリースの取り扱いをHonda Carsの一部店舗にて6月11日(木)より開始した。(坂上 賢治)
同社は以前より、地球温暖化や化石燃料の枯渇といった課題の解決策として水素の可能性に着目。以降30年以上に渡り水素技術ならびに燃料電池自動車の研究・開発に取り組んできた。
その成果として2016年3月に発売したCLARITY FUEL CELLは、セダンタイプで他の競合車では実現できていなかった世界初の5人乗り乗車可能な居住空間を確保。自治体・企業向けへのリースを通じて、実際の利活用に係る意見・要望を収集。昨年12月に一部改良も施している。
本田技研工業では「お客様の日常の使い方や走行性能などの各データの検証や、水素ステーションの拡充状況とお客様の使い勝手を踏まえた販売検討を進めてきたことから今回、個人のお客様向けにCLARITY FUEL CELLのリース取り扱いを開始いたします。
Hondaは2017年に掲げた〝2030年ビジョン〟のすべての人に“生活の可能性が拡がる喜び”を提供することの実現に加え、長年培ってきた水素技術を含めたカーボンフリー社会の早期実現に向けた取り組みを今後も継続・拡大させていきます」結んでいる。
なおCLARITY FUEL CELLの主な特徴は以下の通り
1.クルマとしての「普遍的価値」である実用性の高さと、時代の先端にふさわしい「先進的魅力」を備えたFCV。
2.CO2ゼロ。水のみを排出する、究極のクリーン性能で一充填走行距離約750km。※JC08モード走行パターンによるHonda測定値。SAE規格(J2601)の標準条件(外気温20℃、高圧水素タンク内の圧力10MPaからの充填)に基づいた充填作業におけるHonda測定値。走行距離は使用環境(気象、渋滞など)や運転方法(急発進、エアコン使用など)に応じて大きく異なる場合がある。
3.一回あたりの水素充填時間は、3分程度とガソリン車と変わらない使い勝手を実現。※SAE規格(J2601)の標準条件(外気温20℃、高圧水素タンク内の圧力10MPaからの充填)に基づいた水素充填作業におけるHonda測定値。水素充填圧および外気温により充填時間は異なる。
4.最高出力130kWの高出力モーターによる電動車ならではの静かで力強くなめらかなドライブフィール。
5.Honda独創技術により、燃料電池パワートレインの小型化を図り、ボンネット内に搭載。セダンタイプFCVとして世界初の5人乗りを実現。
<取り扱い販売会社>
水素ステーションのある都道府県の一部Honda Carsで取り扱いを開始。
2020年6月11日時点:35法人
取り扱い販売会社の詳細は下記にて
https://www.honda.co.jp/CLARITYFUELCELL/dealerlocator/