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2023年12月21日【新型車】

ホンダ、多様な生活に寄り添うSUV「WR-V」発売

坂上 賢治

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本田技研工業は12月21日、新型SUV「WR-V(ダブリューアールブイ)」を2024年3月22日に発売する。同社はWR-Vが、安心と信頼を感じられる力強いデザインを施しながらもクラストップレベルの荷室空間を実現。すべての人が安心して運転できるダイナミック性能の提供を目指したクルマであると謳っている。販売計画台数は月間3,000台。価格は2,098,800円から2,489,300円。

 

 

車名のWR-Vは、「Winsome Runabout Vehicle(ウィンサム・ランナバウト・ビークル)」の頭文字を組み合わせた。Winsomeには「楽しさ」や「快活さ」の意味があり、このクルマと生き生きとした毎日を楽しんで欲しいという思いが込められているという。

 

そのグランドコンセプトは「VERSATILE FREESTYLER(バーサタイル フリースタイラー)」というもので、「VERSATILE」は、多様なライフスタイルやニーズに適応できること。

 

「FREESTYLER」は、様々な制約を乗り越え、自由に自分らしいスタイルで生きることを表現している。つまり既成概念や固定観念にとらわれず、より自由な発想で自分らしい生き方を表現する人々の思いに寄り添うクルマとなることを目指して開発されたとしている。

 

 

その車体のパッケージングは、「FIT(フィット)」のシャシーをベースに電子制御パワーステアリングやサスペンションをWR-V向けに最適化させて扱いやすいリニアな操縦性を追求した。

 

運転席は高いアイポイントに置いて、見晴らしのよい視界と共にセダンライクな運転姿勢を両立させた。より具体的には、運転席の前方見下げ角を大きくすることで車両前方の距離感を掴みやすくした。

 

また助手席側のフロントフードの端が見えるよう形状を工夫し、フロントフードの前方まで見やすいデザインとするなど運転のしやすさを追求したという。なお最低地上高は、クラストップレベル195mmとして未舗装路や段差を走行するストレスを軽減し走りの自由度を高めた。

 

 

一方で後席は、ゆとりある空間とするべく頭上空間の広さを確保。ドアライニングの下部や前席シートバックの形状を工夫することで、乗り降りがし易く、ゆとりのある足元空間を確保している。荷室空間は、後席からの荷室長を確保すると共に、壁面をフラットに近い形状にし、床下収納を設けるなどで、クラストップレベルとなる458Lのスペースを確保した。

 

エクステリア面では、安心と信頼を感じられるような形状としつつ、フロントは、サイドのベルトラインから水平に車両前端まで伸ばしたフロントフードとスクエアなフロントグリルにより分厚く堂々とした佇まいを表現するロングノーズスタイルを表現した。前後ライトのデザインは、四隅に踏ん張るようなワイド感を高めるデザインとし、フロントはフルLED、リアはストップランプとテールランプにLEDを採用している。

 

インテリア面では、シンプルな水平基調のデザインにしつつ、スイッチ類を中央に配置することで運転しやすい空間を目指した。

 

メーターは7インチTFT液晶メーターとアナログスピードメーターを組み合わせ、7インチTFT液晶メーターには、基本情報に加えてHonda SENSINGなどの情報を見やすく表示。更にエアコンの風を後席へ届けるリアベンチレーションを全タイプに標準装備し、後席空間の快適性を高めた。

 

機能面では、
的確に反応するハンドリング性や車体の安定性、快適な乗り心地を追求。人の気持ちに寄り添うダイナミック性能に腐心した。パワートレーンは、静粛性と高出力を両立した1.5L DOHC i-VTECエンジンを搭載。

 

CVTは、DBWとCVTの協調制御「G-design Shift」を採用しリニアな加速フィールを追求。また加速時や減速時のステップシフト制御を採用するなど、CVT制御をWR-V向けに最適化することで、心地よく安心感のある走りの提供を目指した。

 

 

骨格寸法では、優れた直進安定性と乗り心地の良さを目指し2,650mmのロングホイールベースを確保。エンジンマウント類の配置やサイズの最適化によりエンジンの振動を低減されると共にロードノイズの低減のための遮音や吸音対策を行うことで、静かで快適な室内空間を目指した。

 

運転支援機能では、安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全タイプに標準装備。フロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用いたシステムを採用している。

 

<Honda SENSING搭載機能一覧>
1).衝突軽減ブレーキ<CMBS>
2).誤発進抑制機能※6
3).後方誤発進抑制機能※6
4).近距離衝突軽減ブレーキ※6
5).急アクセル抑制機能
6).歩行者事故低減ステアリング
7).路外逸脱抑制機能
8).アダプティブ・クルーズコントロール<ACC>
9).車線維持支援システム<LKAS>
10).先行車発進お知らせ機能
11).標識認識機能
12).オートハイビーム
13).パーキングセンサーシステム

 

ボディカラー
イルミナスレッド・メタリック★
プラチナホワイト・パール★
クリスタルブラック・パール
ゴールドブラウン・メタリック★
メテオロイドグレー・メタリック★
★ 38,500円(消費税10%抜き35,000円)高となる。

 

全国メーカー希望小売価格は以下の通り

 

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。