本田技研工業(ホンダ)は6月30日、“爽快スポーツe:HEV”を開発コンセプトに、シビックに進化したスポーツe:HEVを搭載した新型車「CIVIC e:HEV(シビック・イーエイチイーブイ/※1)」を、7月1日(金)に発売すると発表した。月間販売計画台数は300台。全国メーカー希望小売価格(税込)は394万200円。
シビックシリーズは、1972年の発売から今年で50周年を迎える、世界累計販売約2,700万台を数えるグローバルモデル。新型シビックe:HEVは、昨年発売のシビックに、新開発の2.0L直噴エンジンと進化したハイブリッドユニットを組み合わせたスポーツe:HEVを搭載したモデルで、デザインやパッケージはそのままに、スポーツe:HEVならではの爽快な走りと環境性能の両立が実現されていると云う。
※1)e:HEV(イーエイチイーブイ)は、ホンダの電動化コア技術である高効率・低燃費な2モーターハイブリッドシステムのグローバル統一呼称。“e:”には「electric(電気)をenergy(原動力)にして、みんなの笑顔と元気を力強くenergize(活気づける)していく」という意味が込められている。
[主な特長]
Ⅰ.ドライビング・ダイナミクス
・新開発2.0L直噴エンジン
熱効率に優れたアトキンソンサイクルに加えて、燃料をシリンダー内に直接噴射する直噴システムを新たに採用。燃料を無駄なく燃焼させることで、従来のe:HEV用2.0Lエンジンに対して、高トルク化とエンジンモードでの走行可能領域の拡大を実現。これにより、低回転から高回転まで幅広い領域でエミッション(燃焼ガス中の有害物質)を抑制し、燃費や排出ガスクリーン性能、静粛性を向上させると共に、ドライバーの操作にリニアに応える爽快な加速を実現した。
・進化したハイブリッドユニット
PCU(パワーコントロールユニット)を軽量・高出力化することで、力強い駆動を実現。IPU(インテリジェントパワーユニット)内蔵のリチウムイオンバッテリーに、低全高の新セルを採用し、バッテリーモジュールの重量あたりエネルギー密度をさらに高め、パッケージ効率を向上させた。また電動車開発で培ったノウハウを生かし、バッテリーの耐用年数を考慮しつつ使用領域を拡大。これによりさまざまな場面でトルクのある加速を実現した。
・質の高い軽快感を目指した低重心・高剛性ボディ
重量物であるIPUの配置の工夫により、車体の低重心化とボディの高剛性化を実現。ダンパーの専用設定やバネ下重量比率の低減により、一体感のあるハンドリングや、ぶれのない安定感ある走りを実現した。
Ⅱ.パッケージと専用デザイン
リアシート下にIPUを配置することにより、シビックならではの高い居住性と荷室容量を実現。エクステリアデザインは、フロントアッパーグリルとドアガラスまわりのサッシュのグロスブラック化に加え、ドアミラーもブラックにすることで、上質で爽快な走りを表現した。
Ⅲ.先進装備
・e:HEV専用10.2インチデジタルグラフィックメーター
加減速をわかりやすく表現するため、パワーメーターを採用。パワー(加速)を指針で表示し、百分率の目盛りを設けることでタコメーターのようなわかりやすさを実現。チャージ(減速)については、バーで表現した。減速セレクター使用時は、バーの色を変更すると共に減速セレクターのポジションを表示し、選択中の減速度を把握しやすくした。
・インディビジュアルモードを初搭載
ドライブモードに、パワートレインやステアリング、メーターを個別に設定できる「INDIVIDUAL(インディビジュアル)モード」を、国内のホンダ車として初めて採用(※2)。ドライバーの好みにあったセッティングのドライブモードを提供する。
・ホンダセンシングを標準装備
先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング/※3)」を標準装備。広い範囲と高い精度で対象物を検知するフロントワイドビューカメラや、ガラスや外壁など非金属も高い精度で検知する前後ソナーセンサーを採用した。
【機能一覧】 *サポカーS<ワイド>に該当。
1)衝突軽減ブレーキ<CMBS>。
2)誤発進抑制機能(※4)。
3)後方誤発進抑制機能(※4)。
4)近距離衝突軽減ブレーキ(※4)。
5)歩行者事故低減ステアリング。
6)路外逸脱抑制機能。
7)渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール<ACC>。
8)車線維持支援システム<LKAS>。
9)トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)。
10)先行車発進お知らせ機能。
11)標識認識機能。
12)オートハイビーム。
13)アダプティブドライビングビーム。
※2:2022年6月現在。
※3:ホンダセンシングは、運転支援機能であるため、各機能の能力(認識能力・制御能力)には限界がある。詳細については、ホームページ<https://www.honda.co.jp/hondasensing/>を参照。
※4「誤発進抑制機能」、「後方誤発進抑制機能」、「近距離衝突軽減ブレーキ」を組み合わせて「踏み間違い衝突軽減システム」と呼ぶ。
[全国メーカー希望小売価格] (消費税10%込み)
<タイプ、乗車定員、エンジン、トランスミッション、駆動方式、価格>
– e:HEV、5名、2.0L 直噴アトキンソンサイクルエンジン+2モーターハイブリッド、電気式無段変速機、FF、3,940,200円
<ボディカラー>
・プラチナホワイト・パール(★1)。
・クリスタルブラック・パール。
・ソニックグレー・パール(★1)。
・プレミアムクリスタルレッド・メタリック(★2)。
・プレミアムクリスタルブルー・メタリック(★2)。
★1:38,500円(税抜き35,000円)高。
★2:60,500円(税抜き55,000円)高。
[問い合わせ先]
ホンダお客様相談センター
電話:0120-112010(いいふれあいを)