ホンダは3月7日、新型「ACCORD (アコード)」を、8日に発売すると発表した。月間販売計画台数は200台。価格(消費税10%込)は544万9400円となっている。
アコードは、1976年の初代登場。11代目となる新型では、グランドコンセプトに「Driven by My ACCORD(ドリブン・バイ・マイアコード)~相棒アコードとより高みへ~」を掲げ、「人と時代に調和したクルマ」を踏襲しつつ、ホンダの最新安全技術や先進装備を搭載。ユーザーが共により高みを目指せるようなモデルを目指したと同社では謳っている。
[主な特長]
■パッケージング
・ホイールベースと全高は先代モデルを踏襲しながら、全長を75mm、リアトレッドを10mmそれぞれ延長し、さらにロー&ワイドなフォルムに。また、水平基調のインストルメントパネルにより視覚的ノイズを少なくし、運転に集中できる視界を目指した。
■デザイン
・力強いノーズと伸びやかで流麗なシルエットのエクステリア。フルLED採用の薄型フロントヘッドライトと横一文字のリアコンビネーションランプによりワイドな印象を強調。
サイドシルにブラックガーニッシュを施すことでボディーパネルの上下幅を短く見せてボディーの長さをより印象付けた他、傾斜したリアピラーによって、フロントノーズからリアエンドまでスムーズにつながるスリークなシルエットにしたしている。
・ブラックを基調に手に触れやすい部分にソフト素材を使用した上質感のあるインテリア。インパネラインやドアラインなどに、マルチカラーのLEDアンビエントランプを標準装備し、7色の中から好みの色を設定可能。
■ダイナミクス
・市街地から高速道路まであらゆるシーンを想定し、パワートレーン、ボディー、シャシーなど性能を総合的に磨き上げることで、ドライバーの意思に寄り添う素直なレスポンスと操縦安定性能を実現したと謳う。
・パワートレーンには、2.0L 直噴アトキンソンサイクルエンジンと、新開発の高出力モーターを採用した2モーター内蔵電気式CVTを搭載。最大トルクを大きく向上させながら優れた静粛性を実現し、e:HEVの上質で爽快な走りに磨きをかけたという。
・ドライブシーンやドライバーの気分に応じて走りのテイストが選べるドライブモードには、ECON(イーコン)・COMFORT(コンフォート)・NORMAL(ノーマル)・SPORT(スポーツ)の4つのモードに加えて、自分好みの設定を登録できるINDIVIDUAL(インディビジュアル)モードも用意したという。
・減速セレクターを、先代モデルの4段から6段へと多段化し、最大減速度を大幅に高めると共に、より自在な減速度コントロールを実現。また、減速段を最高段である6段に固定した場合には、加減速のほとんどをアクセルペダルだけで行うことも可能としている。
・新開発の「モーションマネジメントシステム」を国内向けホンダ車として初めて搭載。コーナリング時にスムーズな車両挙動を支援する電子制御システム「アジャイルハンドリングアシスト」に、新たに「前荷重制御」の技術を加え、滑りやすい雪道や雨で濡れた路面から、市街地やワインディングなどでの一般走行まで、様々走行シーンでドライバーの運転を支援。
■HMI(Human Machine Interface)
・12.3インチのホンダコネクト(Honda CONNECT)ディスプレー、10.2インチのデジタルグラフィックメーター、さらに11.5インチ相当の大型ヘッドアップディスプレーを採用し、使いやすさと見やすさを向上させたインターフェースを提供。また、エアコンやオーディオソース、音量、照明の色や明るさなどの設定を組み合わせて登録し、まとめて操作できる「エクスペリエンスセレクション ダイヤル」を国内向けホンダ車として初採用。
■Google搭載
・国内向けホンダ車としてGoogleを初搭載。Googleアシスタント、 Googleマップ、Google Playの車内利用が可能。
●Googleアシスタント:音声操作によって、ナビの目的地の設定、音楽の再生に加え、車内温度設定やデフロスターの操作、燃料残量の確認なども可能。
●Googleマップ:リアルタイムの渋滞情報の取得やルート沿いのスポット検索ができるほか、メーターパネルに地図を表示することも可能。
●Google Play:スマートフォン同様に様々なアプリをダウンロードして、車内で利用することが可能。好きな音楽やポッドキャストなどが楽しめる。
■Honda SENSING 360(ホンダセンシングサンロクマル)
・約100度の有効水平画角を持つフロントセンサーカメラに加え、フロントと各コーナーに計5台のミリ波レーダーを装備することによって360度センシングを実現した全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360」を、国内向けホンダ車に初搭載した。( 但し、各機能の認識能力・制御能力には限界がある /ちなみに「Honda SENSING 360」は、Honda SENSINGの機能に前方交差車両警報、車線変更時衝突抑制機能、車線変更支援機能が加わえたもの)
●前方交差車両警報:一般道の交差点などで、低速走行をしている時、または停車状態から発進をする際に、左右前方から接近する交差車両の情報をドライバーへ通知。自車と交差車両が接触する危険性がある場合は、システムがドライバーへ音とメーター表示で危険を警告し、衝突回避の運転操作を促す。
●車線変更時衝突抑制機能:車線変更の際に、後方から接近する隣車線の車両との衝突回避を支援。ミラーの死角から近づく後側方車両との接触の危険性がある場合、システムがドライバーへ音とメーター表示で危険を警告し、衝突回避のためのハンドル操作を支援。
●車線変更支援機能:高速道路や自動車専用道で、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC:Adaptive Cruise Control)と車線維持支援システム(LKAS:Lane Keeping Assist System)が作動中に一定の条件を満たした状態でドライバーがウインカー操作をすると、システムが車線変更に伴うハンドル操作を支援(但し、ドライバーは車線変更支援機能のウインカー操作をする前に車線変更先や周囲の状況を確認する必要がある)。
<Honda SENSING 360搭載機能一覧>
1)衝突軽減ブレーキ<CMBS>
2)誤発進抑制機能/(踏み間違い衝突軽減システムの一環)
3)後方誤発進抑制機能/(踏み間違い衝突軽減システムの一環)
4)近距離衝突軽減ブレーキ/(踏み間違い衝突軽減システムの一環)
5)歩行者事故低減ステアリング
6)路外逸脱抑制機能
7)渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール<ACC>
8)車線維持支援システム<LKAS>
9)先行車発進お知らせ機能
10)標識認識機能
11)アダプティブドライビングビーム
12)トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)
13)ブラインドスポットインフォメーション
14)パーキングセンサーシステム
15)後退出庫サポート
16)ドライバー注意力モニター
17)Hondaパーキングパイロット
18)前方交差車両警報/(Honda SENSINGに前方交差車両警報、車線変更時衝突抑制機能、車線変更支援機能を追加したもの)
19)車線変更時衝突抑制機能/(Honda SENSINGに前方交差車両警報、車線変更時衝突抑制機能、車線変更支援機能を追加したもの)
20)車線変更支援機能/(Honda SENSINGに前方交差車両警報、車線変更時衝突抑制機能、車線変更支援機能を追加したもの)
なお、アコードには2025年に、車両周辺の死角をカバーし、交通事故の回避やドライバーの運転負荷の軽減をサポートする全方位安全運転支援システム「Honda SENSING 360+(ホンダセンシングサンロクマルプラス)」(但し、各機能の認識能力・制御能力には限界がある)が搭載される予定。(ちなみにHonda SENSING 360+は、Honda SENSING 360の機能にハンズオフ機能付高度車線内運転支援機能、レコメンド型車線変更支援機能、カーブ路外逸脱早期警報、降車時車両接近警報、ドライバー異常時対応システムを追加したもの)
■ボディーカラー
・プラチナホワイト・パール★
・イグナイトレッド・メタリック★
・キャニオンリバーブルー・メタリック★
・メテオロイドグレー・メタリック★
・クリスタルブラック・パール
★44,000円(消費税10%抜き40,000円)高。
[全国メーカー希望小売価格](消費税10%込)
<乗車定員、パワートレーン、トランスミッション、駆動方式、価格>
– 5名、2.0L直噴アトキンソンサイクルエンジン+2モーターハイブリッド、電気式無段変速機、FF、5,449,400円