本田技研工業（ホンダ）は１月２４日、米国現地法人であるアメリカン・ホンダモーター（本社：カリフォルニア州トーランス）の米国での四輪車累計生産台数が、同月、3000万台に達したことを発表した。

1959年、初の海外現地法人としてアメリカン・ホンダモーターを設立し、二輪車販売を開始したホンダは、1970年に小型四輪車「N600」の販売を開始。

1982年には、日本の自動車メーカーとして初めて米国での四輪乗用車（アコード）の生産を、ホンダ・オブ・アメリカ・マニュファクチュアリングのメアリズビル工場（オハイオ州）で開始し、その後、オハイオ州イーストリバティ、アラバマ州、インディアナ州と米国での生産体制を拡大しつつ、カナダやメキシコでの生産も開始。現在、米国での四輪販売台数に於ける北米地域生産車比率は9割を超えると云う。

また、今後の本格的な電気自動車（EV）の生産に向けては、オハイオ州内の3つの既存工場（四輪車を生産するメアリズビル工場とイーストリバティ工場、四輪車用パワートレインを生産するアンナ・エンジン工場）に、合計7億USドルを投資し、これら工場を北米に於けるEV生産のハブ拠点として進化させていく計画。

さらに、同州内では今年初頭、LGエナジーソリューションとの合弁によるEV用リチウムイオンバッテリー生産工場の建設着工を、来年には、これまでNSXを生産していたパフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター（オハイオ州メアリズビル）でのCR-Vベースの新型燃料電池車の生産開始も予定していると云う。

メアリズビル工場。

米国での四輪車累計生産台数3000万台達成について、ホンダ・ディベロップメント・アンド・マニュファクチュアリング・オブ・アメリカの生産担当上級副社長であるボブ・シュビン氏は、以下のように述べている。

「昨年の四輪生産開始40周年と並び、累計四輪生産3000万台達成は、従業員やお取引先の皆様の過去から現在に至る絶え間ない努力の成果に他なりません。これからもお客様に愛される高品質な製品をお届けしていきます」。