ホンダの軽乗用車「N-BOX(エヌボックス)」が、JNCAP(※1)の平成29年度「衝突安全性能評価」において最高評価となる「ファイブスター」を獲得した。
[N-BOX試験結果](試験車両のタイプはG・Honda SENSING)
・乗員保護性能評価:88.8点
・歩行者保護性能評価:83.67点
・PSBR(※2)評価:6.0点
総合評価:184.1点
N-BOXは、平成29年度「予防安全性能評価」においても、最高評価となる「予防安全性能評価 ASV++」を獲得しており、衝突安全性能評価、予防安全性能評価ともに最高評価を獲得したのは、軽自動車ではN-BOXが初めて(※3)となる。
N-BOXは、主要フレームの高効率配置や超高張力鋼板の適用拡大などにより、軽量化を図りながら、乗員、相手車両、歩行者を視野に入れたさまざまな技術を採用し、高い全方位衝突安全性能を実現。
また、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」をHondaの軽乗用車として初めて採用し、全タイプに標準装備(※4)としている。
ホンダでは、「Safety for Everyone」の安全思想のもと、道を使うすべての人が安心して暮らせる「事故に遭わない社会」の実現を目指し、リアルワールドでの実態に基づく安全技術の研究開発を行っていくとしている。
[N-BOXの安全に関する主な技術]
・前面衝突対応技術
クルマ対クルマの衝突において、効率的に衝突エネルギーを吸収するコンパティビリティー対応ボディーをさらに進化させた。
エンジンルームは、衝突時にエンジンとサブフレームをダッシュロアー下に後退させることで、足元のキャビン変形を抑制するとともに、エンジン後退量を増加させることで衝撃吸収ストロークを確保。さらに、衝突エネルギーをフロントドアにも受け持たせるドアロードパス構造を採用し、キャビンの変形を抑制した。
・側面衝突対応技術
サイドフレームとフロアクロスメンバーの断面形状や強度と、クロスメンバー配置を最適化。衝突側からの衝撃をサブフレームで受け止め、クロスメンバーを介して非衝突側のサイドフレームに衝撃を伝達し、分散することで、衝突エネルギーの吸収効率を向上させた。
これにより、センター燃料タンクヘの攻撃性を保護するとともに、キャビン変形量を抑制した。
・後面衝突頚部保護対応技術
後方からの衝突時、乗員の体をシートバッククッションでサポートし、リアフレームで衝撃エネルギーを吸収すると同時に、頭部をヘッドレストでサポートして頚部への衝撃を緩和するフロントシートを採用した。
・エアバッグシステム
軽乗用車として初めて(※5)、運転席と助手席の両方に内圧保持タイプのi-SRSエアバッグシステムを標準装備としたほか、側面衝突対応エアバッグを含む6つのエアバッグシステムを設定した。
・歩行者傷害軽減ボディー
歩行者にダメージを与えやすいボディー前部に、衝撃をやわらげる構造を採用。従来モデルに対し、より進化させた技術を適用し、優れた衝撃吸収性能を効率的に実現してる。
※1:国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)による自動車アセスメント(Japan New Car Assessment Program)の略称
※2:パッセンジャーシートベルトリマインダーの略称
※3:2018年1月現在。「予防安全性能評価」はASV++が採用された2016年度(平成28年度)以降、「衝突安全性能評価」は新・安全性能評価が採用された2012年度(平成24年度)以降の実施車種において
※4:N-BOXのG・Honda SENSING、G・L Honda SENSING、G・EX Honda SENSING、N-BOX CustomのG・L Honda SENSING、G・EX Honda SENSINGではHonda SENSINGを装備しない仕様も選択可
※5:2017年8月現在。Honda調べ
JNCAP 試験車種詳細:ホンダN-BOX G Honda SENSING:http://www.nasva.go.jp/mamoru/car_detail/219
ホンダN-BOX:http://www.honda.co.jp/Nbox/
ホンダN-BOX|衝突安全性能:http://www.honda.co.jp/Nbox/webcatalog/performance/passive-safety/
ホンダN-BOX|予防安全性能:http://www.honda.co.jp/Nbox/webcatalog/performance/active-safety/