ホンダの航空機事業子会社であるホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company / 以下、HACI)は、ホンダジェット(HondaJet)の最新型である「ホンダジェット・エリート(HondaJet Elite)」の中国での引き渡しを開始した。
HACIは、中国民用航空局 (Civil Aviation Administration of China) からホンダジェット・エリートの型式証明を今年8月に取得。今回、HACI本社で、中国におけるディーラー「HondaJet China」への初号機の引き渡しを行った。
ホンサン・ジェネラル・アビエーション(Honsan General Aviation / 以下、ホンサン)が運営するHondaJet Chinaは、昨年1月から広州白雲国際空港に拠点を置き、中国における販売および各種サービスを行っている。
ホンダジェット・エリートは、ホンダ独自の主翼上面エンジン配置やGE Hondaエアロ エンジンズ(※1)製「HF120」エンジン搭載に加え、エンジンの新ノイズ低減インレット構造、最新のアビオニクスシステムや安全性制御技術などを採用した先進の小型ビジネスジェット機。クラス最高水準(※2)の最高速度や最大運用高度、航続距離、燃費性能に加え、広い客室や大容量の荷物室が特長となっている。
また、小型ビジネスジェット機カテゴリーにおいて、2017年と2018年に2年連続でデリバリー数世界No.1(※3)を達成し、現在、世界で約140機のホンダジェット、ホンダジェット・エリートが運用されている。
中国での引き渡しの開始に際して、ホンダ エアクラフト カンパニー取締役社長の藤野道格氏は、以下のように話してる。
「中国でのデリバリーを開始したことはHACIにとって大きなマイルストーンです。
中国のお客様にも小型ジェット機での移動によるさまざまな優位性を広く知っていただき、ホンダジェットの優れた性能により、効率的かつ快適な移動手段を中国においても提供していきたいと思います。
また、中国のジェネラル・アビエーション市場が着実に発展する中で、ホンダジェットが新たな価値を生み出すことを期待しています」。
また、HondaJet China社長の銭誠氏、以下のように話してる。
「本日、中国へのホンダジェット・エリート初号機の引き渡しが行われたことは、ホンダジェットが中国市場に参入する大きなステップです。
ホンサンは機体の運用およびメンテナンスにおいて、中国のお客様に素晴らしいサービスを提供していけると確信しています。
ホンダジェットの優れた性能で、中国のビジネスジェット市場をさらに成長させていきます」。
※1:GEとHondaの共同出資で2004年に設立された航空エンジン合弁会社(本社:米国オハイオ州シンシナティ市)。
※2:ホンダ調べ。
※3:General Aviation Manufacturers Association(GAMA)のデータに基づく。