ホンダの航空機事業子会社であるホンダ・エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company / 以下、HACI)は、HondaJetの最新型である「ホンダジェット・エリート(HondaJet Elite)」の中国における型式証明を現地時間の8月5日に取得した。
型式証明は、中国における管轄官庁である中国民用航空局(Civil Aviation Administration of China)が定める強度、性能、安全性、機能および信頼性などに関する厳格な基準をホンダジェットが満たしていることを証明するもの。
ホンダジェット・エリートは、昨年5月の発表後、米国、欧州、メキシコ、ブラジル、インド、日本、およびカナダで型式証明を取得しており、今回新たに中国における型式証明が加わった。
ホンダジェット・エリートは、ホンダ独自の主翼上面エンジン配置に加え、エンジンの新ノイズ低減インレット構造、最新のアビオニクスシステムや安全性制御技術などを採用した先進の小型ビジネスジェット機で、クラス最高水準(※1)の最高速度、最大運用高度、航続距離、燃費性能、広い客室および大容量の荷物室を実現。
小型ビジネスジェット機カテゴリーにおいて、2017年と2018年の2年連続でデリバリー数世界No.1(※2)を達成し、現在130機以上のホンダジェットが世界中で運用されている。
HACIは、2017年10月から広州白雲国際空港に拠点を置くディーラー「HondaJet China」を通じて、中国におけるホンダジェットの受注を行っており、すでに複数の受注があると云う。
今回の型式証明取得を受けHACIは、2019年内のデリバリーを開始する予定だ。
HACIの藤野道格社長は、以下のように話している。
「この度、中国の型式証明を取得できたことを、とてもうれしく思います。中国は、我々が最も期待する市場の一つであり、ホンダジェットへの関心も年々高まってきています。クラス最高の性能を誇るホンダジェットは、中国国内およびアジア主要都市をつなぐ効率的な移動手段になると考えています。今後、より身近にビジネスジェットが利用できるようになり、ホンダジェットで新しいライフスタイルを創造して、新価値を生み出すモビリティー社会の実現に挑戦していきます」。
また、HondaJet Chinaの銭誠社長は、以下のように話している。
「ホンダジェットに対する中国のお客様の期待は非常に高く、今回の型式証明の取得をとても喜んでいます。中国のビジネスジェット機市場は、今まさに大きく成長しようとしている段階にあります。中国においてもこの革新的なビジネスジェット機ホンダジェットで、多くのお客様に便利で素晴らしいライフスタイルをご提供できるよう、努力を続けてまいります」。
※1:Honda調べ。
※2:General Aviation Manufacturers Association(GAMA)調べ。
[HACI概要]
– 商号:ホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company,LLC)
– 設立:2006年8月
– 出資形態:American Honda Motor Co., Inc. 100%出資
– 代表者:社長 藤野 道格(ふじの みちまさ)
– 所在地:米国ノースカロライナ州グリーンズボロ市