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2024年6月17日【アフター市場】

ホンダカーズ博多、新時代の販社像を独自戦略で示す

坂上 賢治

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ホンダカーズ博多は6月17日、従来の企業理念を刷新すると共に、独自のコーポレートロゴを新設した。

 

同社は、福岡県でHondaの正規販社(正規販売会社)として、2007年に県内5社が統合して再スタートした。現在は、福岡県全域をカバーするサービスネットワークを強みに、Honda直営ディーラー外の販社としては九州一の店舗数と販売台数を誇る。

 

しかし近年の自動車業界は、現在、100年に一度の大変革を迎え、従前の内燃機構から電気エネルギーを中心とした自動車の普及に変わりつつある。またCASEやMaaSの言葉に代表される様に、自動車の所有という意識は大きく変化し、従来のクルマを取り巻くとライフスタイルも大きな変化が訪れている。

 

2024年11月完成予定の本社・新宮店(右)及び、来春完成予定の(仮称)地域貢献施設(左)

 

それを受けて同社は、自動車業界100年に1度の大変革期の中で地域共生型ディーラへと生まれ変わるべく、今年の秋に新社屋とショールームを一新。更に「新しい時代に必要な自動車ディーラーとは、どのような存在なのか?」をテーマに、約2年間を掛けた企業ブランディングプロジェクトも実施するなどで経営層はじめ全社員の未来への想いや意識をまとめあげた。

 

その結果、同社は展墓がある地域に於いて、Honda製品を通じて存在を期待されるような「地域共生型ディーラー」へと生まれ変わり、地域の力になれるような存在を目指すことを存在意義として再定義。その想いを言語化することで、企業理念を刷新し、それに伴いコーポレートロゴの新設も行った。

 

刷新した新企業理念は以下の通り

 

約2年の期間を掛けて、経営層インタビュー、全社員アンケート、社員ワークショップなどを積み重ねて、ホンダカーズ博多が、社会に存在する意義は何か?将来、どういう方向へ向かっていこうとしているのか?を徹底的に議論を重ねた結果、自動車を沢山販売し、車両を購入した顧客に幸せな時間を提供するのは無論のこと、それにも増して「店舗の存在が、街を取り巻くステークホルダーの活力になる」という結論に辿り着いた。そこで、上記を実現するための7つのポリシーを以下に設定した。

 

Purpose

「人と街が、前に進むための力になる。」

 

Our Policy

1. 企業活動を通じて、永続的に社会に貢献していきます
2. 本質を捉えるため、必要な知識を得る努力を怠りません
3. 時代の変化を的確につかみ、そのニーズに柔軟に対応していきます
4. 知恵と工夫でより良いサービスを生み出していきます
5. 感謝の心を忘れず、お互いを認め、尊重し合います
6. 高い倫理観に基づき、常に公平であり続けます
7. 仕事を通じて人生を豊かにしていきます

 

<新コーポレートロゴ>

 

新理念である「人と街が、前に進むための力になる。」という言葉を元にデザイナーと検討を重ね、「HONDA CARS HAKATA」の頭文字「HCH」をモチーフとしてシンボルマークとした。今後、デザイン展開はこのロゴを基軸として、進めていく予定。

 

<ロゴデザイナー>
株式会社ダイアグラム 鈴木直之氏
アートディレクター/グラフィックデザイナー
1991年よりグラフィックデザインの仕事を始める。
株式会社DIAGRAMを設立。
デザインの可能性をさらに追求することを目指し、
2Dだけでなく様々な企業との多面的なプロジェクトに積極的に参加。
Award
ニューヨークADC/金賞・銀賞
公益財団法人日本デザイン協会賞 銅賞・入選
日本建築美術工芸協会賞/グッドデザイン賞コミュニケーション部門受賞
毎日デザイン賞 部門賞 AACA賞など

 

未来に向けたさまざまな取り組み

  • ・2024年11月に完成予定の本社・新宮店のリニューアル合わせて、今回新設したコーポレートロゴを順次展開していく。
  • ・来春オープン予定(仮称)地域貢献施設(新宮店併設)に於いて、地域と一緒になったイベントや催しを展開していく。
  • ・ホームページ並びに社内のステーショナリー等も順次新たなコーポレートロゴに切り替えていく。

 

ホンダカーズ博多では、「今まで以上に地域と共に、地域の浮揚の力となれるように、さらなる企業努力を継続いたします。今後とも、よろしくお願いいたします。今後は、社員一同、この理念に基づいてさまざまな企業活動を展開してまいります」と結んでいる。

 

会社概要
会社名:株式会社ホンダカーズ博多 
本社所在地:福岡県糟屋郡新宮町美咲1-5-2
代表者:岩丸 博紀(いわまる ひろき)
事業内容:Honda車の販売及びメンテナンス

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。