ホンダのペルーにおける二輪車生産子会社であるホンダ・セルバ・デル・ペルー・エス・エー(HSP)は、現地時間2017年12月6日に、生産開始から10周年を迎えたことを記念し式典を開催した。
式典には、ロレト州知事のフェルナンド・メレンデス、駐ペルー日本国大使の株丹達也、ホンダからは代表取締役社長の八郷隆弘、南米地域本部長のイサオ・ミゾグチ、二輪事業本部長・安部典明らが出席した。
セルバ地域(アマゾン川流域の密林地帯)のイキトス市に位置するHSPは、2007年から従業員約40名の体制で生産を開始。ペルーでのモビリティー普及とともに生産を拡大し、累計生産台数は10年間で30万台を超えた。
ホンダは「需要のあるところで生産する」という企業理念のもと、1975年にペルーでの二輪車生産を北部のトルヒーヨで開始。その後、同国での需要増加を見越し、2006年に新しい生産拠点となるHSPをイキトスに設立した。
また、二輪車だけでなく、地域のニーズにフォーカスして設計された三輪車「MOTOKAR」も生産している。
MOTOKARは、セルバ地域のユーザーの生活をより豊かにすることを目指して開発され、1980年の生産開始以来、使い勝手や品質向上のためさまざまな改良が重ねられ、今日ではこの地域での生活に欠かせない移動手段として活躍していると云う。
また、MOTOKARを構成する多様な部品の生産をHSPの工場内で行うことにより、地域の需要にタイムリーに応えると共に、雇用を創出するなど、地域に根差した事業を行っている。
ホンダ代表取締役社長・八郷隆弘は、式典に際して、
「ペルーにおける二輪車事業を通して、長きにわたり、お客様に喜びをお届けできたことを嬉しく思うとともに、ご支持いただいたすべてのお客様、および関係する皆様に心より感謝いたします。拡大が期待されるペルー市場において、お客様の生活をより便利に、楽しくするという強い思いのもと、これからもペルーの皆様とともに成長していきます」
と、コメントしている。
[ホンダ・セルバ・デル・ペルー・エス・エー(Honda Selva del Peru S.A.)概要]
・設立:2006年9月
・稼動開始:2007年10月
・本社所在地:ペルー共和国ロレト州イキトス市
・資本金:200万USドル
・出資比率:Honda del Peru S.A. 100%
・代表者:社長 豊田 誠(トヨダ マコト)
・事業内容:Honda二輪車の製造
・年間生産能力:35,000台 (二輪)、18,000台(三輪)
・従業員数:約120名
・主な生産機種:Wave110S, GL125, Elite、CB125F, CB190R、XR190Lなどの二輪車、
およびMOTOKAR(三輪車)