ホンダは2月9日、2021年度第3四半期決算および通期業績見通しを発表した。
■2021年度第3四半期累計(9ヵ月間)連結決算総括および各事業の状況
第3四半期累計(9ヵ月間)の売上収益は、全ての事業における増収により、10兆6,770億円(前年同期比11.8%増収)。
営業利益は、半導体を含む部品供給不足による四輪販売台数の減少や、原材料価格高騰の影響などはあったものの、コストダウンやインセンティブの抑制効果、為替影響などで、前年同期に対し、2,246億円増益の6,716億円(前年同期比50.3%増益)。
第3四半期累計(9ヵ月間)の親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期に対して1,380億円増益の5,821億円(前年同期比31.1%増益)となった。
第3四半期連結累計期間(9ヵ月間)業績
<二輪事業>
売上収益:主にブラジルで販売が増加したことなどにより1兆6,020億円(前年同期比3,439億円増収)
営業利益:台数変動及び構成差に伴う利益増などにより、2,323億円(前年同期比800億円増益)
<四輪事業>
売上収益:主に北米で販売が減少したものの、アジアで販売が増加したことや為替影響などにより、6兆8,236億円(前年同期比4,627億円増収)
営業利益:販売費及び一般管理費の抑制などにより1,885億円(前年同期比1,359億円増益)。なお、四輪事業と金融サービス事業に含まれる四輪車の販売に関連する営業利益を合算すると4,372億円と試算される
<金融サービス事業>
営業利益:増収に伴う利益の増加などにより、2,581億円(前年同期比75億円増益)
<ライフクリエーション事業及びその他の事業>
営業利益:74億円(前年同期比11億円の改善)。なお、その他の事業に含まれる航空機および航空機エンジンの営業損失は236億円
■2021年度の業績見通しについて
ホンダは、新型コロナウイルス感染症の再拡大や半導体を含む部品の供給不足、更なる原材料価格の高騰など、厳しい外部環境は続くと見込んでいる。営業利益の見通しは、販売費及び一般管理費やインセンティブの抑制など、収益改善の取り組みを更に進めることで、前回見通しに対し、1,400億円増益の8,000億円へ上方修正した。
通期での親会社の所有者に帰属する当期利益は、前回見通しに対して、1,150億円増益の6,700億円へ上方修正している。
2021年度(2022年3月期)通期連結業績見通し