ゼネラルモーターズ(GM)とホンダは4月5日、量販価格帯の電気自動車(EV)シリーズの共同開発に合意したと発表した。
2社は、GMの次世代アルティウム(Ultium)バッテリーを搭載した新たなグローバルアーキテクチャーをベースとするEVシリーズを共同開発することで、EVの更なる普及に向け、両社の関係を新たな領域へと拡大する計画だ。
発表によると、技術力や設計力、ソーシング戦略を活用するとともに、世界トップクラスの品質と高い生産性に、更なる価格受容性を実現するよう、両社で設備の共通化などを目指し、2027年以降、数百万台規模でのEV生産を可能にする。新たなEVシリーズのマーケットには、1,300万台を超え、現在グローバルで最大の自動車セグメントであるコンパクトSUVを含む。
また両社は、電動化コストの更なる低減、EVの性能やサステナビリティの向上を目指し、将来のEV向けバッテリー技術の領域における協業についても検討するとしている。
GMは、すでにリチウム金属電池やシリコン電池、全固体電池などの新技術や、それらの早期導入を可能にする生産方法などの研究開発を加速している。一方ホンダも、今後のEVのコア要素になると考える独自の全固体電池技術の研究開発を進展させており、すでに日本国内の実証設備にて生産技術の検証などを行うほか、量産化に向けた取り組みを積極的に進めている。