本田技研工業(ホンダ)の二輪車の世界生産累計が、12月初旬に4億台に到達した。
1949年に「ドリーム D型」で二輪車の量産を開始して以来、70年目での達成となる。
ホンダは、1948年に創業し、1963年には、初の海外生産拠点であるベルギーで二輪車の生産を開始した。
以降、「需要のあるところで生産する」という基本理念に基づき、世界各地で事業を展開。現在では21か国35拠点で、50ccのコミューターから1,800ccの大型モデルまで幅広く二輪車を生産している。
ホンダは、創業当初より、「技術で多くの人々の生活をより便利にしたい」という理念を掲げ、多くの国や地域ニーズに合った製品を開発し提供してきた。
その結果、1997年に生産累計1億台を達成し、2014年には3億台を達成。2018年には、年間生産台数で初めて2,000万台を超えた。
今回の二輪車の世界生産累計4億台達成を受け、代表取締役社長の八郷隆弘氏は、以下のようにコメントしている。
「Hondaは、世界中のお客さまに、生活をより便利に楽しくできる二輪車を70年にわたり提供してまいりました。その結果として、4億台を達成することができました。
お客さまをはじめ、開発から製造、そして販売やサービスに携わった全ての皆さまにお礼申し上げます。今後も、世界各地のお客さまのニーズや夢に応えられる魅力ある製品の提供に全力を尽くします」。
ホンダは、今後も需要の高まりに対応できる開発・生産体制の構築を目指し、2030年ビジョンのスローガン「すべての人に、“生活の可能性が拡がる喜び”を提供する」の実現に向けて取り組んでいくとしている。
[ホンダの二輪車・世界生産累計4億台の歩み]
・1948年:本田技研工業株式会社 設立。
・1949年:本格的な二輪車の第一号モデル「ドリーム D型」を発売。
・1958年:スーパーカブの初代モデル「スーパーカブ C100」を発売。
・1963年:ベルギーで二輪車生産を開始(海外初の完成車工場)。
・1967年:タイで二輪車生産を開始。
・1968年:世界生産累計1,000万台を達成。
・1971年:インドネシアで二輪車生産を開始。
・1976年:ブラジルで二輪車生産を開始。
イタリアで二輪車生産を開始。
・1979年:米国で二輪車生産を開始。
・1980年:ナイジェリアで二輪車生産を開始。
・1984年:世界生産累計5,000万台を達成。
・1992年:中国で二輪車生産を開始。
・1997年:ベトナムで二輪車生産を開始。
世界生産累計1億台を達成(48年で達成)。
・2001年:インドで二輪車生産を開始。
・2004年:初めて年間生産台数1,000万台を突破。
・2008年:世界生産累計2億台を達成(1億台から11年で達成)。
・2013年:バングラディシュで二輪車生産を開始。
・2014年:世界生産累計3億台を達成(2億台から6年で達成)。
・2018年:初めて年間生産台数2,000万台を突破。
・2019年:世界生産累計4億台を達成(3億台から5年で達成)。
[2018年度(2018年4月~2019年3月)の地域別生産台数と割合]
■(ホンダ)語り継ぎたいこと ~チャレンジの50年~ :https://www.honda.co.jp/50years-history/index.html