本田技研工業(ホンダ)は7月12日、中国における四輪車累計販売1,500万台達成およびハイブリッド車(HV)の累計販売50万台達成を発表した。
中国における四輪車累計販売1,500万台の記録は、1999年1月の販売開始以来、22年6ヵ月での達成となり、ホンダのグローバル地域別販売として史上最速ペースで到達。またHV累計販売50万台については、2016年の販売開始以来、4年7ヵ月での達成となった。
ホンダは、1998年に中国における四輪事業を開始し、以降、「ACCORD(アコード)」、「CR-V」などのグローバルモデルに加え、「CRIDER(クライダー)」など、同国のニーズを踏まえて開発した専用モデルも提供。2016年には、独自ハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD(※1)」をアコードに搭載し、HV販売を開始。その後、このi-MMD搭載車種を拡大し、現在では9車種(※2)のHVを提供している。
さらに、今年2月には、ホンダとして中国で初めてとなるプラグインハイブリッドモデル(PHEV)「CR-V PHEV」の販売を開始するなど、電動車のラインアップを一層拡充した。
ホンダでは、持続可能な社会の実現に向けて、2050年「カーボンニュートラル」、「交通事故死者ゼロ」という目標を掲げ、特に電動化やICV(※3)進化がいち早く進む中国において、5年以内に、ホンダブランドでEV10車種を投入することを計画。今後も電動化・知能化を一層加速させ、ユーザーに喜ばれる商品・サービスを提供していきたいとしている。
※1:Intelligent Multi-Mode Drive(インテリジェント・マルチモード・ドライブ)の略。
※2:2021年7月時点。Acura CDXを含む。
※3:Intelligent Connected Vehicleの略称。
[四輪車/HV・累計販売の歩み]
・1998年:広州本田汽車有限公司設立(広州ホンダ)。
・1999年:広州ホンダ「ACCORD」の販売を1月より開始。
・2003年:東風本田汽車有限公司設立(東風ホンダ)。
・2004年:東風ホンダ「CR-V」の販売を開始。
・2006年:四輪車の累計販売100万台を達成。
・2016年:ACCORDに「SPORT HYBRID i-MMD」を搭載、HVの販売を開始。
・2018年:四輪車の累計販売1,000万台を達成。
・2021年:四輪車の累計販売1,500万台/HVの累計販売50万台を達成。
[中国 年間販売台数推移] (ホンダ調べ)
[中国四輪事業関連 合弁会社概要]
<広汽本田汽車>
– 会社名:広汽本田汽車有限公司
– 所在地:広東省 広州市
– 設立:1998年7月
– 事業内容:四輪車の製造販売
– 生産工場:
・黄埔工場<広汽Honda第一工場>
・増城工場<広汽Honda第二工場>
・増城工場<広汽Honda第三工場>
・広州開発区工場<広汽Honda第四工場>
– 生産能力/年:77万台
– 主な販売車種:Accord,Vezel,Breeze,Fit,Crider等
<東風本田汽車>
– 会社名:東風本田汽車有限公司
– 所在地:湖北省 武漢市
– 設立:2003年7月
– 事業内容:四輪車の製造販売
– 生産工場:
・第一工場
・第二工場
・第三工場
– 生産能力/年:72万台
– 主な販売車種:XR-V,CR-V,Civic,Inspire,Elysion等