日立オートモティブシステムズは、11月8日、いすゞ自動車が安全機能を充実させ2018年10月29日より発売した新型「エルフ」にステレオカメラを供給していることを明らかにした。
現在、運送業界では人手不足をはじめとした多くの課題があり、それら問題を緩和するために、貨物自動車への安全機能を拡張させ、ドライバーの運転負荷軽減や輸送効率を向上させるニーズが高まっている。
また、その対応に取り組んでいる商用車メーカーでは、より高度な先進安全運転支援技術を貨物自動車へ実装する動きが活発化している。
そのような背景の中、10月にいすゞから発売された新型「エルフ」には、衝突被害軽減ブレーキや車間距離警報、車線逸脱警報、先行車発進お知らせ機能、誤発進抑制機能といった数々の安全機能が搭載されている。
そして、これらの安全機能を実現するセンシング製品として、新型「エルフ」にはすでに乗用車への搭載実績で市場評価の高い日立オートモティブシステムズ製ステレオカメラを採用。
人の眼と同様に左右二つのカメラを持つ同社製ステレオカメラは、ダッシュボードに設置。車両前方の障害物を立体的に捉え、状況を把握し、昼夜を問わず、走行中に前方の車両、歩行者、自転車、障害物等を鋭く検知する。
日立オートモティブシステムズでは、今後も、商用車メーカーにおける高度な先進安全運転支援技術を通した車両の安全機能を拡張するニーズに対応し、ステレオカメラなどセンシング製品の採用拡大を図っていく方針だ。