日野自動車は3月27日、エンジン燃費試験の不正で国土交通省が型式指定を取り消していた( 去る2022年3月に同社が、当該車の搭載エンジン型式A09Cの燃費値を実際より、よく見せる改ざんをしていた不正を公表。その後、国交省からの型式指定取り消し処分を受けて出荷停止となっていた )大型観光バス「セレガ」について、先の3月24日付で改めて型式指定の認可を受けたと発表した。
日野では再発防止策を講じた上で型式指定を再申請。今回の型式指定認可を踏まえ、来たる4月から生産現場に於いて燃費値に係る最新対策を施した在庫分の順次出荷を開始。5月からは車両生産の本格再開へと順次移行していく見込み。
同件について日野では「エンジン認証不正問題により、お客様をはじめとするすべてのステークホルダーの皆様に多大なご迷惑をおかけしておりますことを改めて深くお詫びいたします。
型式指定取消処分の対象機種・車種のうち、再申請をしていた〝A09C〟エンジン搭載の大型観光バス〝日野セレガ〟について、3月24日に国土交通省より型式指定をいただきました。
お待ちいただいているお客様に早く車両をお届けするため、速やかに生産・出荷再開に向けた準備を進めてまいります。なお本車種は、新しく導入される燃費試験方法であるJH25モードでの燃費値表示に対応しています。
二度と不正を起こさないため、開発から法規認証、品質保証まで一貫したクルマづくりの構造改革をはじめ、〝人財尊重〟と〝正しい仕事〟を実践する経営改革、ならびに〝人財尊重〟を中心に据えた組織風土変革を引き続き推し進めてまいります。
一人ひとり、一つ一つの仕事が社会と密接に繋がっていることを深く心に刻み、二度と不正を起こさず、社会への責任を果たしていくことを目指してまいります」と話している。