日野自動車は、9月26日、2019年夏発売予定の大型ハイブリッドトラック「日野プロフィア ハイブリッド」に、同モデルに新搭載するハイブリッドシステムを活用した電動冷凍車「日野プロフィアCOOL Hybrid」を設定すると発表した。
同社は、持続可能な社会実現のための長期目標「環境チャレンジ2050」に向けたCO2排出量削減の切り札として、大型トラックに新世代ハイブリッドシステムを搭載した「日野プロフィア ハイブリッド」を開発し、2019年夏の発売を予定している。
今回発表された電動冷凍車「日野プロフィアCOOL Hybrid」は、それをベースに冷凍機メーカーと協力し、ハイブリッドシステムの電力を冷凍機の電源に活用するもの。
電動冷凍車仕様は発売が予定されている全車型に展開する予定。また、同社と協力する電動冷凍機メーカーはデンソーと三菱重工業になる。
日野自動車は、従来からハイブリッドシステムを活用した電動冷凍車「日野プロフィアCOOL Hybrid」を販売(発表された2014年当時世界初)。「CHV」の通称で、優れた経済性や冷凍性能が顧客に支持されてきている。
この現行「日野プロフィアCOOL Hybrid」は、小型トラック用のハイブリッドシステムで回生・発電した電力を、冷凍機用電動コンプレッサーの駆動のみに使用しているもの。
一方、今回の新「日野プロフィアCOOL Hybrid」は、大型トラック用に新開発したハイブリッドシステムを使うことで、従来よりもバッテリー容量およびモーター出力が大きくなり、冷凍性能の向上に大きく貢献。また、同社内の試験においては、現行モデルと比較して約1割もの燃費向上結果を得られている。
【主な機能向上】
● バッテリー容量の増加により(1.9kWh→11kWh)、エンジン停止後も冷凍機駆動のための電力供給が約2時間可能(外気温35度、庫内設定温度-18度(低温)で使用した場合)
● モーター出力の向上により(36kW→90kW)、冷却能力が向上し予冷時間を約90分短縮 (外気35度、庫内-20度到達時間)