燃費向上にはハイブリッドシステムの採用は効果が高いが、大型トラックは高速道路での定速走行が中心で発進・停止の頻度が少ないため、これまでハイブリッドには不向きだとされてきた。
ところが、同社では、大型トラックは質量が大きいため下り坂での減速エネルギーが非常に大きいことに着目。
その特性を燃費向上に活かすため、3D地図情報などをもとにルート上の勾配を先読みし、AIが走行負荷を予測し最適なハイブリッド制御を行うという、世界初の技術を採用した新ハイブリッドシステムを開発。
新システムにより、例えば
降坂時は減速エネルギーを効率的に回生
平坦な道等で再加速する時はモーターのみでEV走行
登り坂等の高負荷時はモーターがエンジンをアシスト
といった走行が可能となり、大型トラック特有の走行条件における効率的な燃費性能の向上を実現。
同社の社内試験では、このシステムにより、ディーゼル車に対し約15%のCO2削減効果が得られているという。