日野自動車(以下「日野」)は8月2日、中型トラック「日野レンジャー」を改良し、発売した。
日野は、商用車メーカーの社会的責務として安全技術の開発・普及に取り組んでおり、中型トラックにおいては事故の被害が大きくなりやすい高速道路走行時の対策から安全装備を拡充してきた。
今回の改良では、サイトアラウンドモニター、ドライバー異常時対応システム(EDSS)、オートヘッドランプを標準装備とし、一般道での事故対策も拡充した。
■主な特長
– サイトアラウンドモニターシステム
車両左右前端に設置したセンサーが、衝突のおそれがある車両を検知し、警告音とメーター表示でドライバーに注意喚起する。大型トラック「日野プロフィア」で実用化しているサイトアラウンドモニターシステムの検知速度域を拡大して機能向上させ、右左折時の出会い頭などドライバーの安全確認をサポートする。
– ドライバー異常時対応システム(EDSS)
ドライバーモニターⅡや車線逸脱警報によりドライバーの運転姿勢や車両の挙動をモニターし、体調急変などによるドライバーの異常な状態を自動検知して徐々に減速し車両を停止させる。一部車型に標準装備、その他全車にオプション設定する。
– PCS(プリクラッシュセーフティシステム)
先行車などを検知し、警報ブザーとディスプレイ表示でドライバーに危険を知らせ、衝突回避の支援を行うシステム。従来から標準装備しているPCSの機能を向上させ、車両や昼の歩行者だけでなく自転車運転者や夜間の歩行者も検知対象となった。
– オートヘッドランプ
周囲が暗くなると自動的に点灯し、夜間の視認性を向上させる。
■東京地区希望小売価格(車両総重量8t 代表車型)
– 日野レンジャー 2KG-FC2ABG:11,873,400円(10,794,000円)
– 日野レンジャー 2PG-FD2ABA:9,769,100円(8,881,000円)