グローバルモビリティサービス(以下、GMS)とフィナンシャルドゥは、4月19日、従来オートローンの審査に通過しづらかった若年層や高齢層などの与信審査通過枠を拡大する、FinTechを活用したオートローンに関する業務提携を締結した。
これは、GMSが開発した自動車の遠隔起動制御を可能にするIoTデバイス「MCCS」などのFinTech技術を活用し、不動産担保ローンなどの業務を行っているフィナンシャルドゥがオートファイナンス市場に参入するというもの。
「MCCS」とは、Mobility-Cloud Connecting Systemの略称で、自動車の位置情報を特定すると共に、安全に自動車のエンジン遠隔起動制御を行い、センシングを可能にするシステム。
このシステムにより、従来からGMSは、例えばローン返済が滞った顧客の車両のエンジンを安全に停止、返済されれば再びエンジンを起動させるといった「MCCS付きオートローン」のサービスを展開。
仕事で自動車が必要だが、これまではオートローンの審査に通過しづらかった若年層や高齢層、自営業者などを中心に、ローンサービスの提供を行ってきた。
不動産事業を全国展開するハウスドゥの子会社であるフィナンシャルドゥは、今回の業務提携でこの「MCCS付きオートローン」の取り扱いを開始。オートファイナンス市場の参入はグループ初となる。
また今後、「MCCS付オートローン」の取扱いを検討するファイナンス会社に対して保証サービスも提供する予定だ。
これは、ファイナンス会社が従来の審査ではローンの提供が不可能であった顧客層にも安全かつ積極的にローンを提供できるようにすることが狙い。
新しい顧客層の開拓を模索するオートローン業界にとって、市場開拓の機会を創出することを目的としている。