また名義変更手続きや車両輸送、代金のやり取りなど、商流上リスクが伴う部分は「クルモ」がサービスとして仲介・サポートしていくことから、個人間取引で懸念される「支払いトラブル」や、「手続き上のミス発生」を未然に防ぐことができると云う。
なお今回、クルモに於いて実施した機能改善ならびに追加内容で、最も大きな変更点は、「中古車共有在庫」とバックヤードでシステム連携したことにある。これにより、日々、中古車事業者間で流通しているクルマがリアルタイムで出品されることになり、この結果、車両の出品ボリュームが約1,000台へと増加した。
ちなみにこの「中古車共有在庫」とは、複数の中古車販売会社間で中古車の在庫情報を共有する仕組みのことである。より具体的には、昨今のインフォメーションテクノロジーを背景に、互いの拠点・店舗間で販売管理システム上に登録した車両情報を店舗間で互いに共有するというもの。今日では、自店の展示場に車両を置いたままで、個々の商材となる販売車両をオークションに供することも可能となってきている。
そもそも展示場で顧客を探しながらも、同時に業販も可能になるため、中古車流通に携わる事業者にとっては、新たな販路が自動的にひとつ増えることになる。またオートオークションに供するシステムの場合は、開催日以外にもオートオークションを通しての売買が行われるため、手数料収入が増えるケースもある。
さらにクルモの「中古車共有在庫」の出品(販売)では、店頭販売にかかるコストが大きく抑えられるため、各中古車販売店で登録された車両を、店頭価格よりも安く購入できる場合もあるとしている。