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2017年12月12日【テクノロジー】

GM、米国内での車載ネットワークによる電子商取引サービスを開始

NEXT MOBILITY編集部

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ゼネラルモーターズ(GM)は、自動車業界初の車載情報ネットワークシステムにより、オンラインでの商品・サービスの予約注文や購入が可能な電子商取引サービス「マーケットプレイス」を2017年12月5日から米国内でスタートした。

 

対応車(シボレー、ビュイック、GMC、キャデラック)では、車載タッチスクリーンからマーケットプレイスを介し、小売り、燃料、接客、フード、ホテル、交通機関などのサービスが利用できる。

GM・ロゴ

GMは、業界内の多様なドライビングガイドラインと同社の社内安全指針原則に沿って、手動操作を最低限に抑えてドライバーの視線を路上に維持し両手がハンドルから離れることのないように車内システムを設計。

 

このようにして設計されたマーケットプレイスでは、位置情報、時間、ドライバーと第三者企業間のデジタル接続など、リアルタイムのインタラクション・データからの機械学習を利用し、ユーザー各々に応じたサービスが提供される。

 

GMでは、4G LTE 回線を利用した、既存の対応インフォテイメントシステムを搭載する数百万台の2017年および2018年モデルの乗用車、トラック、クロスオーバーにマーケットプレイスを追加、また、対応する新車に継続投入を進めていくとしている。なお、マーケットプレイスを使用するために個別のデータプランは必要ない。

GM のグローバル・コネクテッド・カスタマー・エクスペリエンス副社長のサンティアゴ・チャモロは、「平均的なアメリカ人は、車の運転に1日あたり46分を費やす(※)。当社は、コネクティビティと独自のデータ機能を利用して、あらゆるドライビングをより生産的にして顧客の時間を節約します。このマーケットプレイスは、今後1年~1年半で約400万人の米国ドライバーに提供される、新しいパーソナライゼーションを装備する最初の製品です」とコメント。

 

また「大半の小売業者や消費者ブランドにとって、消費者の日常的な車移動は唯一、アクセスできない時間となっています。マーケットプレイスを利用すれば、企業が運転中のドライバーや乗員に安全にアクセスすることができ、私たちの顧客に真の価値を提供する上で非常に有効な手段にもなります」と語った。

 

※全米自動車連盟、2016調査による

 

[マーケットプレイスによってアクセス可能な、主要ブランド]

 

GM:4G LTE データパッケージの購入、OnStar サブスクリプションの延長、または車両専用の正規サービス、パーツ、およびアクセサリーの購入が可能。

 

スターバックス:好みにカスタマイズしたドリンクやフードを前もって注文し、受け取ることができるサービスが提供される。会員であれば、スターバックス リワードプログラムの一環として、リワードを貯めてフードやドリンクと交換することも可能(2018 年初めより)。

 

ダンキンドーナッツ:DD Perks の会員であれば、一日の初めに、スクリーンから好みのコーヒーやドーナッツを事前に注文して料金を支払い、指定した店舗で受け取ることができる。

 

ウイングストップ:商品を注文して事前に支払うことで待ち時間を短縮。

 

TGI フライデーズ:テーブル席の予約ができる。

 

シェル:簡単な支払い、フューエル リワードプログラム INSTANT GOLD STATUS の割引利用といったサービスを提供。最寄りのシェル・ガソリンスタンドの確認や、米国最大のガソリンスタンド・ネットワークのアメニティの表示、さらにダッシュボードからの支払いもまもなく可能になる。

 

エクソンモービル:エクソンとモービルのガソリンスタンドの位置やサービスの詳細、ルート案内が表示されるため、迅速な給油が可能。

 

Priceline.com:車内からの数十万件のホテルへの連絡や特別割引の利用が可能。

 

パーコペディア:ボタンをクリックするだけで、駐車場の検索から予約、支払いまでをすべて行うことができる。

 

delivery.com:地元のレストラン、リカーショップ、食料品店、クリーニング店などへのオンライン注文が可能。

 

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。