これに応えるためGLMは、2022年春の量産開始を目指し開発に着手。同インバータは、いずれGLMの新型EVプラットフォームに組み込まれ、同社事業の多角化並び拡大に貢献。併せて完成車事業の一環として新車種への展開も期待されるとしている。
同社では「本インバータをGLM独自の新EVシステムに組み込むことにより、新車種の展開や、EVシステムの供給を軸としたプラットフォーム事業の更なる拡大を図ります。当該プロジェクトは2022年春の量産を目指して参ります」と話している。
対してロームは、2010年に世界で初めてSiC MOSFETの量産を開始するなどSiCパワーデバイスのリーディングカンパニーとして世界最先端を標榜するシステム開発を進めてきた。
この結果、自動車分野では急速充電用のオンボードチャージャーで高いシェアを保持しており、電気自動車のモータやインバータでの採用を加速させている。
ロームはこのシステム採用が決まったことについて「今後もSiCパワーデバイスのリーディングカンパニーとしてラインアップを強化すると共に、デバイス性能を最大限に引き出す制御ICなど周辺デバイスやモジュール化の技術を組み合わせ、次世代自動車の技術革新に貢献するパワーソリューションを提供してまいります」と結んでいる。
GLM企業情報
社名:GLM株式会社
設立:2010年4月1日
業種:自動車製造
連絡先:075-681-5252(代表窓口)
本社:京都府京都市伏見区竹田向代町74番3
* 香港ウィ・ソリューション・リミテッドは、後にアポロ・フューチャー・モビリティグループ/Apollo Future Mobility GroupことAFMGに名称を移行させる予定としている。