その後、トミタ夢工場の富田義一氏から〝トミーカイラ〟のブランド権を継承。2015年10月にその名を冠した「トミーカイラRR」の量産を開始。2016年の秋にパリで4ドア4座席のEVスポーカー「GLM G4」を初披露。国内外から話題を集めたEVベンチャーである。
同社は昨2019年、トランスミッションなどの駆動装置を手掛ける株式会社ユニバンス(所在地:静岡県湖西市、代表取締役社長:谷 典幸)と協業し、電動モーター用2段トランスミッションを前後に搭載することで4輪駆動EVを実現していたが、今回は、ローム社製SiCパワーモジュールを採用することにより、これまで採用を続けてきたIGBTパワーモジュールに対して、インバータ自体の小型化・軽量化・高出力化を狙うという。
また、800Vシステムを採用することによりEVシステムとしての軽量化や、充電時間の短縮にも貢献させていく意向だ。
これまで電気自動車用インバータと言えばは400Vが主流であったが、世界規模で自動車産業がEV化へと突き進む中で、搭載システムのさらなる軽量化や、充電時間の短縮のための高電圧化・高出力化が求められている。