NEXT MOBILITY

MENU

2020年10月29日【経済・社会】

GLM、シニア世代向けモビリティのコンセプトモデルを発表

NEXT MOBILITY編集部

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
glm-announce-design-focused-mobility-concept-model-senior-20201029-1

 

 

glm-announce-design-focused-mobility-concept-model-senior-20201029-5

 

 

glm-announce-design-focused-mobility-concept-model-senior-20201029-6

 

 

GLM(本社:京都市伏見区、代表取締役:ジュリアン・アレクサンダー・カー)は10月29日、シニア世代向けモビリティのコンセプトモデルを発表した。2022年内の市販化を目指して開発を進めている。

 

 

glm-announce-design-focused-mobility-concept-model-senior-20201029-2

 

 

ますます進む日本の高齢化社会において、シニア世代のドライバーによる凄惨な自動車事故は社会問題となっており、運転免許証の自主返納を促す動きも活発になっている一方、移動手段を失ったシニア世代に対し活発な外出を促進するサポートが必要となることも大きな課題となっている。

 

 

このような社会情勢を踏まえ、電気自動車(EV)の開発・販売を行うGLMでは“自動車から乗り換えたくなるモビリティ”をコンセプトにシニア世代向け小型モビリティの開発に着手し、今回そのコンセプトモデルの発表に至った。

 

 

乗用車からシニアカーへのモビリティシフトを促す上での一つの障壁として“デザイン性の課題”に着目。活発で若々しいシニア世代が増えたことにより“ファッション性”を重視しデザイン面での向上を望む利用者が多く存在することから、“乗りたくなる”欲求を刺激するデザインコンセプトとした。

 

 

glm-announce-design-focused-mobility-concept-model-senior-20201029-3

 

glm-announce-design-focused-mobility-concept-model-senior-20201029-4

利用するシニア世代への優しさ、歩道で共存する歩行者への優しさを表現するべく、威圧感を与えない「球」をベースにしたデザイン

 

 

近年、シニア世代の運転免許証返納が社会的にも広く認知され、積極的な返納促進も行われるようになってきた。一方で、免許証の返納に対する手当は身分証明証の発行程度のもので、移動手段を失うことに対する手当や対価は一切ない。移動手段の損失は単に場所間の移動の機会を失うのみならず、運動機会の損失やコミュニケーション機会の減少など、シニア世代の生活上の様々なモチベーションに及ぼす営業は非常に大きい。

 

 

そういった生活への多大な影響があるにも関わらず、社会の風潮もあり2019年度の免許証返納者は75歳以上の運転者の返納が35万428件(同5万8,339件増)で58%を占め、75歳未満でも同12万1,293人増の25万594人と大幅に増え、総数では60万人に及び、その実に96%が65歳以上の高齢者となっている。またその数は2012年以降増加の一途にあり、高齢者数の増加に伴い今後ますます増加率も上昇していくものと予想される。

 

 

他方、電動車椅子の出荷台数はジョイスティック型とハンドル型を合わせて25,000台程度と、免許証返納後の移動手段ニーズへのアプローチについてはまだまだ課題を残している状況だ。

 

 

これからますます社会の高年齢化が進んでいくと同時に、今までの世代像には当てはまらないお洒落で若々しく活発なアクティブシニア世代がどんどん増えていくことは想像に難くない。そんな人々にも受け入れられるよう、GLMはシニアカーという既製概念や考え方をデザインから変え、誰もが“乗りたくなる”新しいモビリティーになるべくシニア世代向けモビリティの開発を進めている。

CLOSE

坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

松下次男

1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

間宮 潔

1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

片山 雅美

日刊自動車新聞社で取材活動のスタートを切る。同紙記者を皮切りに社長室支社統括部長を経て、全石連発行の機関紙ぜんせきの取材記者としても活躍。自動車流通から交通インフラ、エネルギー分野に至る幅広い領域で実績を残す。2017年以降は、佃モビリティ総研を拠点に蓄積した取材人脈を糧に執筆活動を展開中。

中島みなみ

(中島南事務所/東京都文京区)1963年・愛知県生まれ。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者(月刊文藝春秋)を経て独立。規制改革や行政システムを視点とした社会問題を取材テーマとするジャーナリスト。

山田清志

経済誌「財界」で自動車、エネルギー、化学、紙パルプ産業の専任記者を皮切りに報道分野に進出。2000年からは産業界・官界・財界での豊富な人脈を基に経済ジャーナリストとして国内外の経済誌で執筆。近年はビジネス誌、オピニオン誌、経済団体誌、Web媒体等、多様な産業を股に掛けて活動中。

佃 義夫

1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

熊澤啓三

株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

福田 俊之

1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。