今回、新たな活動領域を求めてコンチネンタルへの移籍を果たした同氏は、オートモーティブ領域に関わる同社のビジネスパートナー企業との窓口代表となり、エルマー・デゲンハートCEO(Dr. Elmar Degenhart)の直下に配置される見込みだ。
そのデゲンハートCEOは、今発表に際し「複数の技術賞獲得を筆頭に豊富な知見を持つアベンドロス氏が、コネクテッドな自動運転車の未来像を切り拓き、私たちのチームを強化してくれることでしょう。
我々は自動車業界に於けるさらなる成長に向けて、アベンドロス氏と共に仕事が出来ることを楽しみにしています」と話している。
対してデゲンハート氏は、コンチネンタルの成長分野として「自動化」「事故ゼロ」に関わるコネクティビティソフトウェア開発で大きな成長が見込めると想話す他、同領域での商機は人口知能AIや新たな無線技術を筆頭に、ロボタクシーといった自律型車両向けの搭載技術として必ずや結実していくだろうと語っている。
またこのような技術開発領域に係るタスクには、組み込みソフトウェアに焦点を当てたメソッドやツールの強化。同氏が参画したことで間近に控えることになったコンチネンタル・オートモーティブの統合に伴う部門最適化が含まれるとする。
オートモーティブ部門成長に係る成果についてデゲンハート氏は「近未来のモビリティ社会の実現には、さらなるソフトウェア技術分野での革新を必要とします。
実際、次世代自動車の開発では、すでにソフトウェア開発が全体コストの約8割を占めている程です。
私たちコンチネンタル・オートモーティブでも、部門売上の6割をデジタル関連製品で生み出しており、その数字は未来に向けてさらに拡大し続けています。
今後はオートモーティブ関連の研究開発部門を統合していくことで組織全体の協力体制を強化。これに併せてイノベーションサイクルを加速し、ソフトウェア開発過程の柔軟性を向上させていくべきと考えています。
我々のパートナー企業並びにエンドユーザーの皆様が享受すべきメリットは、事故を防止し、渋滞を避け、車両の乗り心地向上に貢献する最先端でなければならず、それらはアフォーダブルなソリューションであるべきです」と説明している。( MOTOR CARSから転載 )