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2024年11月27日【新型車】

独アウディAG、第2世代「Q5スポーツバック」を公開

坂上 賢治

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写真向かって左がQ5 Sportback(グリーン)、右がSQ5 Sportback(レッド)

 

独アウディAGは11月26日(ドイツ・インゴルシュタット発)、スポーティクーペQ5 Sportbackを一新させ、モデルラインナップを拡充した。

 

そんなAudi Q5 Sportbackは、ボディシルエットをハッチバックスタイルとすることでSUVらしい実用的な室内空間の使い勝手の実現と流麗なシルエットを持ち合わせたクルマに仕立てられている。ちなみに優美な印象ではAシリーズの低ルーフにも魅力もあるが、フレミアム感でQシリーズに優位性がある。

 

そんな同車のラゲッジ容量は最大515リッター。同じQシリーズのなかでもよりスポーツイメージを打ち出すSQ5 Sportbackでは最大470リッターの荷室容量を持っている。またリヤシートを倒すと、Q5 Sportbackでは最大1,415リッター、SQ5 Sportbackでは最大1,388リッターまで収納スペースが拡大する。

 

 

パワーユニットは、内燃エンジン向けのプラットフォームPPC(プレミアム・プラットフォーム・コンバッション)に縦置きエンジンを搭載。効率性に優れたMHEV plusテクノロジーが標準装備される。この新たな48VのMHEV plus電気システムは、エンジン燃焼時の排出ガスの削減、性能向上による快適なドライビングプレジャーを提供することにある。なお一定範囲での電動走行や電動駐車も可能だ。

 

 

組み合わせるパワートレインジェネレーター(PTG)は、最大230 Nmと18 kW(24 PS)の追加トルクを発生。更に48Vシステムにより電動エアコンプレッサーの使用が可能となり、エンジンがオフの状態(コースティングや信号待ち)でも、エアコンを全力で稼働させ、快適な車内温度を維持できる。

 

MHEV plusを搭載した車両のリチウムイオンバッテリーは、リン酸鉄リチウム(LFP)をベースに1.7 kWhの容量を持つ。ベルトオルタネータースターター(BAS)の主な機能は、エンジンの始動とバッテリーへの電力供給にある。

 

BASは長距離の電動走行を可能にし、燃焼エンジンの負担を軽減して、燃料消費の削減に貢献する。またブレーキング時にはBASが最大25 kWの電力をバッテリーに回生。PPCプラットフォームは、このマイルドハイブリッドとして部分的な電動化を可能にする。

 

 

なお今後の予定としてQ5 Sportbackシリーズに係るライフサイクル後半には、外部充電器と大容量バッテリーを備えたプラグインハイブリッドも投入される予定としている。動力源の展開策でQ5 Sportbackは、ヨーロッパ市場導入時に3種類のエンジンが提供され、その後に遅れて駆動バリエーションが追加されるスタイルだ。

 

 

最初は全てのバージョンにMHEV plusテクノロジーが搭載され、これは一時的に18 kW(24 PS)の追加出力を発生させる仕様となる。またシリーズ全モデルを通して変速機には、Sトロニック7速デュアルクラッチトランスミッションが採用される。

 

機種毎の違いとしてエントリーレベルのエンジンでは、150 kW(204 PS)と340 Nmの最大トルクを発揮する2.0 TFSIが搭載され、いずれも前輪駆動となるのが標準だ。但しオプションでquattro四輪駆動も選択可能になっている。

 

 

2.0 TDIは、EA288 evo世代のユニットとなり、出力150 kW(204 PS)、トルク400 Nmを発揮し、quattroのみで提供される。シリーズのトップモデルAudi SQ5 Sportbackに搭載される3リッターV6 TFSIエンジンは、出力270 kW(367 PS)と最大トルク550 Nmを誇る。またQ5 Sportbackの場合、最大2,400kgの牽引能力を備えている。具体的な発売日
では、新型Q5 SportbackおよびSQ5 Sportbackは、ドイツ市場に於いて2024年12月からオーダー可能となっている。

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坂上 賢治

NEXT MOBILITY&MOTOR CARS編集長。日刊自動車新聞を振り出しに自動車産業全域での取材活動を開始。同社の出版局へ移籍して以降は、コンシューマー向け媒体(発行45万部)を筆頭に、日本国内初の自動車環境ビジネス媒体・アフターマーケット事業の専門誌など多様な読者を対象とした創刊誌を手掛けた。独立後は、ビジネス戦略学やマーケティング分野で教鞭を執りつつ、自動車専門誌や一般誌の他、Web媒体などを介したジャーナリスト活動が30年半ば。2015年より自動車情報媒体のMOTOR CARS編集長、2017年より自動車ビジネス誌×WebメディアのNEXT MOBILITY 編集長。

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1975年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として国会担当を皮切りに自動車販売・部品産業など幅広く取材。その後、長野支局長、編集局総合デスク、自動車ビジネス誌MOBI21編集長、出版局長を経て2010年論説委員。2011年から特別編集委員。自動車産業を取り巻く経済展望、環境政策、自動運転等の次世代自動車技術を取材。2016年独立し自動車産業政策を中心に取材・執筆活動中。

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1975年日刊自動車新聞社入社。部品産業をはじめ、自動車販売など幅広く取材。また自動車リサイクル法成立時の電炉業界から解体現場までをルポ。その後、同社の広告営業、新聞販売、印刷部門を担当、2006年に中部支社長、2009年執行役員編集局長に就き、2013年から特別編集委員として輸送分野を担当。2018年春から独立、NEXT MOBILITY誌の編集顧問。

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1970年日刊自動車新聞社入社。編集局記者として自動車全分野を網羅して担当。2000年出版局長として「Mobi21」誌を創刊。取締役、常務、専務主筆・編集局長、代表取締役社長を歴任。2014年に独立し、佃モビリティ総研を開設。自動車関連著書に「トヨタの野望、日産の決断」(ダイヤモンド社)など。執筆活動に加え講演活動も。

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株式会社アーサメジャープロ エグゼクティブコンサルタント。PR/危機管理コミュニケーションコンサルタント、メディアトレーナー。自動車業界他の大手企業をクライアントに持つ。日産自動車、グローバルPR会社のフライシュマン・ヒラード・ジャパン、エデルマン・ジャパンを経て、2010年にアーサメジャープロを創業。東京大学理学部卒。

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1952年東京生まれ。産業専門紙記者、経済誌編集長を経て、99年に独立。自動車業界を中心に取材、執筆活動中。著書に「最強トヨタの自己改革」(角川書店)、共著に「トヨタ式仕事の教科書」(プレジデント社)、「スズキパワー現場のものづくり」(講談社ピーシー)など。