音と光で車内情報を出す照明部品
同社が持つ電線の被覆材に関する技術を応用したものが「MCPET照明部品」だ。
これは、元々は透明の樹脂に、独自技術により微細な気泡を入れたもの。
泡の壁が光を反射する特性を活かしてレクサス「LS500」等の反射板に既に採用されているが、この反射板にスピーカーの振動板としての機能も付与しようというものだ。
「MCPET照明部品」は、この樹脂を裏面に装備。
内蔵したLEDを白色で発光させた場合は、強いLED光をやわらかく反射させることで、車内をより快適にすることが可能だ。
また、例えば運転中に不測の事態が発生した場合、青や赤の光色と「前方に注意して下さい」等の音声により、乗員に光と音による注意喚起を促すこともできる。
特に、将来の自動運転時代では、運転者や乗員が前方や周囲を見ていない可能性もあるため、そういった未来を見据えた安全支援技術のひとつとして提案したものだ。