開発品は、最近ニーズが高まっている軽量・小型ユニットで、次世代の自動運転車等への採用も見据えたものだ。
特徴は、断続的な電波を出すパルス方式を採用していること。
電波を連続的に放射する一般的なFMCW方式と比較すると、レーダのSN比(信号対雑音比)がバンパーの搭載位置による影響を受けにくいのが利点。つまり、バンパーへの搭載位置の自由度が高いのだ。
また、採用する24GHz帯は、広範囲を検知するのに優れた周波数帯。また、雪や雨に強く、降雪時にバンパーに雪がついた状態でも機能低下しづらい特性を持つ。
これらにより、例えば、車線変更時に自車の死角を走行する他車が、自車とほぼ同速度の相対速度0km/hであっても認知することが可能。
また、バンパーの搭載位置や悪天候等に左右されにくく、安定した安全運転支援機能を発揮させることができるのだ。
ちなみに、「24GHz帯周辺監視レーダ」へのパルス方式の採用は、同社が従来から高いシェアを誇っているアンテナ製品のCATVシステムや高周波技術等の応用。同社が培ったノウハウを最先端技術にうまく応用している好例といえるだろう。