富士急グループのフジエクスプレスは11月4日、グループ初となる2階建てバス車両を2台導入し、11月6日より新宿と富士五湖エリアを結ぶ、中央高速バス新宿~富士五湖線高速バス路線で運行を開始すると発表した。
今回導入される2階建てバスは、国内で唯一保安基準を満たすスカニア社製のもので、座席数は1階10席、2階48席の全58席である。2階席は地上高約3メートルあり、広々とした窓からは、普段は見ることのできない特別な眺望が楽しめる。新宿の高層ビル群、深い緑に覆われた関東山地の山々、豊かな水をたたえる相模湖、そして段々とその姿を現していく雄大な富士山という風光明媚なこの路線の魅力を味わえる。
白を基調とした車体の両側面に描かれた左右で異なる表情の富士山は、今年生誕260周年を迎えた日本を代表する浮世絵師・葛飾北斎の代表作『富嶽三十六景』に描かれているもので、伝統木版技術を継承する彫師・摺師をかかえ、江戸当時の浮世絵を現代に蘇らせているアダチ版画研究所の協力により、このインパクトあるデザインが実現した。富士急グループでは、このバスを通して古より日本人が敬い、愛し続けてきた霊峰・富士山の魅力を、広く感じてもらいたいとのことだ。
【車体デザイン】
白を基調とした車体の両側面には、今年生誕260周年を迎えた日本を代表する浮世絵師・葛飾北斎の『富嶽三十六景』に描かれている富士山が、左右異なる表情でデザインされている。