アメリカのフォード・モーター・カンパニーは、7月24日、同社の自動運転関連の事業を集約する新会社「Ford Autonomous Vehicles LLC(フォード・オートノマス・ビークルLLC)」を設立すると発表した。
これは、同社における自動運転ビジネスの促進をさらに加速させ、大きく膨らんできている世界的な自動運転関連マーケットのニーズを掴むことを目的としたもの。
同社は、今後、自動運転車に関する研究やエンジニアリング、サービスネットワークの開発、ユーザーエクスペリエンスやビジネス関連の戦略等を、ミシガン州デトロイトに拠点を置く新会社へ統合する。
また、同社は、2023年までに総額40億ドル(約4432億円)を自動運転関連の事業に対し投資することも公表。
投資額の中には、ペンシルバニア州ピッツバーグに本拠を置く自動運転システム開発のベンチャー企業である、Argo AI(アルゴAI)に対する10億ドル(約1107億円)の投資も含まれる。
新会社のCEOには、同社で自動運転やEVの開発等を統括する副社長のSheriff Marakby(シェリフ・マラクビー)氏が就任する。
ちなみに、同社の社長兼CEOであるJim Hackett(ジム・ハケット)氏は、次のように述べている。
「(今回の新会社設立により)フォードは、技術開発からビジネスモデルの革新、ユーザーエクスペリエンスに至るまで、自動運転に関するバリューチェーン全体を驚異的に進歩させました。
今はまさに、自動運転関連のプラットフォームを1つのチームに統合する最良のタイミングです。今後、我々は自動運転ビジネスにおけるベスト・ポジションを獲得することを目指します」