米EV新興メーカーのフィスカー(Fisker inc.)は、去る8日3日(米・西海岸時間)に実施した自社イベントのProduct Vision Day(プロダクト・ビジョン・デー)の壇上で披露した新型ピックアップトラック「アラスカ(Alaska)」を2週間後の8月17日、米国内に於いて製造・販売する計画など、車両の仕様情報も絡めて明らかにした。( 坂上 賢治 )
作り手の意図としては、ドライバーズカーにもなるスポーツピックアップトラックという触れ込み。従って路面追従性が高く、乗り心地にも配慮、運転する楽しさを提供できるとした。
ヘンリック・フィスカーCEOは、「拡張可能なベッド設計により、中型ピックアップの機能とフルサイズの機能を組み合わせています。そのため、現在のどのセグメントにも適合しません」と語っており、プラットフォーム自体は、オーシャン用を拡張したFT31ベース。同社によると、世界最軽量で最も持続可能なピックアップトラックを目指して設計されているという。
従って荷台サイズは最小の場合1.37m、但しPEARクロスオーバーと同じ設計指針を踏襲しているため、電動リフトゲートを使い後部座席を下げると更に2.28m、2.80mへと拡張可能。荷台とリアキャビンを繋ぐベッドディバイダーも装備される。
断熱されたフロントトランク(いわゆるフランク)に追加の収納スペースを備えているが、車両サイズ自体はコンパクトで長さ方向が5.3m、装着されるホイールサイズは20インチと22インチから選択できる。
車載の駆動バッテリーは75kWhと113kWhの2種類から選択可能。1回の充電で航続できる距離は75kWhバッテリーであれば370km、113kWhバッテリーなら547km。
0-100km/h加速まの数値は、搭載モーターの選択違いで3.9秒から7.2秒の差がある。おそらくモーターユニット自体は、オーシャンと同じものが搭載されそうだ(最高出力は非公開、オーシャンの場合は最高出力279~553ps)。
インテリアではシートの風合いがファブリック質感の模様。ダッシュボードには木製のトリムが施され、大型カップホルダー、多目的収納ボックス、タブレットホルダー、大型のセンターアームレストが備わる。
車両製造は2025年の第1四半期から開始される予定。米国内に於ける販売価格(暫定)は4万5400ドル(約660万円)から。250ドルの手付金で車両を予約でき、2 台目は全額返金可能な100ドルの手付金で購入できる。