フィアットプロフェッショナル(FIAT Professional)は、ドイツ・デュッセルドルフで8月31日から9月8日まで開催されるRV(レクリエーション車)の見本市「第63回デュッセルドルフ キャラバン サロン(Dusseldorf Caravan Salon)」に、デュカート・バンのL2H2(Ducato Van/パビリオン16-D42のステランティス・プロワンのスタンド)を出展した。
1981年以来、脈々とイタリア国内で製造されてきたデュカートは、ドイツの業界誌プロモービル(Promobil)による「年間最優秀モーターホームベース車両」賞を16年連続で受賞したモデル。また現在、ヨーロッパ全土でデュカート製キャンピングカーを所有するエンドユーザーは100万人を超えており、欧州を走るRVの約75%がデュカートベースだ。
そうしたなかで披露された新しいデュカートバンは、オートマチックAT8トランスミッションと、180HP・450Nmの出力を発揮する2.2リッターマルチジェット(Multijet)4.0(第4世代)エンジン。これに新型排気ガス再循環システムを組み合わせてCO2排出量を10%削減した上に、新型の油圧アキュムレーターを搭載。トランスミッションの操作レスポンスを速めて、スタート&ストップ時のスムーズなドライブフィーリングを実現させた。
エクステリア面では、フロントグリルをボディと同色とし、新しいバンパー、新しいスキッドプレート、新しいリアビュー ウィングミラーを備えつつ、 クラス最高の空力効率を獲得。これらにより燃料使用量を最大10%削減した。
併せて運転時に於けるドライバー自身の快適性も高めるべく、電動格納式ドアミラー、駐車機能をアシストする360°センサー、リアビューカメラ、コーナリング機能付きフォグランプ、ブラインドスポットアシストを搭載。
最新のレーンサポートシステム、交通標識認識、インテリジェントスピード アシストなどの運転支援機能を備えたセーフティキャンパーパックも用意されている。更にドライバーと乗員は、今やデュカートでは、すっかり馴染みの回転式キャプテンチェアの他、10インチタッチスクリーンを備えたデジタルクラスターで多様なコンテンツを愉しむこともできる。
加えてフィアットプロフェッショナルは、欧州全土のデュカートオーナーをサポートするためのサービスシステムを構築。10か国語・24時間対応のステランティスロードアシスタンス(Stellantis Road Assistance)敷いている。
また最後に、そもそもフィアットプロフェッショナルでは、車両開発の初期段階からデュカートバン自体を車両カスタマイズのベースプラットフォームとして捉えており、欧州に点在する多くのキャンピングカー製造業者と長年の交流関係を継続。それが現在のキャンパー達とのコミュニティを構築し、大きなエコシステムを形作ったことを理解しているという。