FCAジャパンは9月6日、輸入販売するFiat (フィアット)ブランドの8月の登録台数が571台となり、過去最高記録を更新したと発表した。これは、前年を32%上回り、今までで過去最高だった2012年の488台も大きく上回る快挙だとしている。
同社によると、この好調を支えたのは、フィアット「500 / 500C(チンクエチェント / チンクエチェント・シー)」モデルファミリー。フィアットのコンパクトカー500 / 500Cは2008年3月の国内導入以来、愛らしいスタイリングと低燃費・低排出の環境性能の高さを評価されており、年間販売台数は11年連続で4,000台を超えている。2021年は6月より、新グレード「Cult(カルト)」並びに 「Dolcevita(ドルチェヴィータ)」が設定されたことで注目が集まった。
また、新型コロナ感染症の影響で、自家用車という安全安心な個人の交通手段が見直されたことで、既納、新規ともに来店客が好調で、全モデル共、既存顧客からの乗り換えが増えたことが販売を下支えしているという。昨夏に追加された「Sport(スポーツ)」グレードが好調な「Fiat 500X(フィアット・チンクエチェント・エックス)」、Fiat(フィアット)のコンパクトカー「Panda(パンダ)」に設定された、専用の内外装デザインや高い走破性を誇る限定車「Panda Cross 4×4(パンダ・クロス・フォーバイフォー)」も好調だった。
フィアットでは、「マイ・ファースト・フィアット」や「パケット・フィアット」など、他に例のないマーケティング施策を投入し、日本における輸入車オーナーの概念を塗り替えようと努力してきた。この結果、フィアットの女性オーナー比率は、2005年の15%から2020年は60%に達している。