FCAジャパンは4月6日、取り扱いブランドであるジープ、フィアット、アバルト、アルファロメオの3月のFCAジャパンの販売台数は3,346台、対前年18.4%増の好業績となり、2020年10月から6か月連続で過去最高記録を更新し、輸入車市場でのシェアは10.3%となったことを発表した。
同社によると、これを支えたのはジープを始めとする全ブランドの好調だという。ジープの3月の販売台数は1,925台、対前年136%で過去最高を更新し、ラングラーの月間販売台数は1,123台で、初めて1,000台の大台を超えた。ジープの月間記録更新は6ヶ月連続で、第1四半期の販売記録も同時に塗り替えている。さらにアルファロメオでは、3月の対前年比は154%、第1四半期通期でも144%と健闘。フィアットとアバルトも第1四半期通期でそれぞれ対前年106%、107%と好調であった。
この結果、2021年1月-3月期のFCAジャパンとしての総販売台数は6,858台に達して、対前年比115%、過去最高の第1四半期となった。かたや輸入車市場はほぼ前年並みで推移したため、マーケットシェアも9.94%に上昇し、四半期としてのマーケットシェアも過去最高を更新した。
FCAジャパンは、3月の好業績の背景として、年度末の最販期にむけて全ブランドで限定車を投入、商品力が充実し、来店客が増加したことを挙げている。ジープでは2月に販売が開始されたジープ80周年限定車(ラングラーとチェロキーに設定)に加え、人気特別色を含む限定車「Wrangler Unlimited Sport Altitude」を導入。アルファロメオでは、2月に投入したジュリエッタの限定車に加え、ヴィスコンティ家に着想を得て特別なグリーンをまとった限定車「Giulia 2.0 Turbo Veloce Visconti Edition」の人気により、店頭への来客数が20%以上増えた結果、3月の販売の対前年比は150%を超えた。フィアットでは、500シリーズに限定車「500 / 500C Mimosa 2」を導入、アバルトは、595シリーズにスポーツ性を強化した限定車「595 Momento」を投入し、週によっては受注数の半数が限定車であったという。
FCAジャパン代表取締役社長兼CEOのポンタス・ヘグストロムは、3月の好業績について次のようにコメントしている。「おかげさまで、3月も6か月連続で過去最高記録を更新し、第1四半期を素晴らしい形で締めくくることができました。従来から積み上げてきたSNSを中心としたデジタルマーケティング活動が実を結び、各ブランドサイトへの訪問者数が3月は平均して30%増となりました。
新型コロナウイルスの影響下で、お客様のデジタルシフトは鮮明です。限定車情報もさまざまなデジタルメディアから発信したことで効果が高まり、新規顧客開拓につながっていると評価しています。4月には、レネゲードの80周年限定車、フィアットのエレガントな限定車も入荷予定ですので、好調なスタートを期待しています。」