フランス・パリのカーシェアリング事業者とユーザーを結ぶモビリティサービス「F2M(Free2Move)」に於いて新型500eが活躍している。
F2Mはスマートフォン向けのアプリを介して、カーシェアリングサービスを利用出来る手軽な移動サービスであり、既にパリ市民の足としてすっかり定着した。
ちなみにステランティスグループは、去る2019年から、このF2Mに電動車向け専用サービスを導入済みであるのだが、そんな電動車向けのサービスメニューに今回、新型500eの選択肢が追加された。
既にヨーロッパのトップ10市場で2番目に多く販売されているこの新型500eの導入で、当地のカーシェアリング活用の様子が俄然、存在感を高めている。
その理由のひとつには、500eの利用者が車両に適した充電ステーションを見つけて、手軽に利用する事が出来る充電メニューBelib’へ容易くアクセス出来る事にある。加えてふたつめは、カーシェアリングの提供期間を1日から28日まで自由に延長できるオプションが用意されている所にある。
特に充電サービスに関しては、現在地からの距離、充電料金、充電スピードなどに基づき充電ステーションを選択。これにより車載のインフォメーションディスプレイに最適な移動ルートが速やかに表示される仕組みとなっている。
今回500eの提供を開始したFIATでは、「F2Mとのコラボレーションは、コンパクトEVをより使い易くする環境を目指すという両社(F2MとFIAT)の共通の目標でもあります。
またパリの地での双方のコラボレーションの深化は、FIATのDNAである〝全ての人に等しく優しい世界を作る〟という我々独自のビジョンにも適います。
自動車メーカーFIATの仕事は、都市での運転環境とクルマの使い方を再考し、移動の自由に関して、より持続可能で誰もがアクセスしやすいものにする事であるのですから」と話している。