スバルは3月29日、20代~60代の男女を対象に実施した「クルマ旅に関する調査」の調査結果を発表した。
■トピックス
– コロナ禍の移動手段は「自家用車」(93.9%)が最も多く、おでかけ・旅行時には約3人に1人コロナ前に比べ「車での移動が増えた」と回答。車移動が増えた理由として「人との接触が少なく安全だから」が最多という結果に。
– コロナ対策がしっかりと行われていたら家族とおでかけや旅行をしたい人は約8割(83.3%)コロナ禍のおでかけや旅行の行き先として考慮する点 第1位は「不特定多数が集まる場所ではない」
– 車を使った旅行で今までに経験したことがあることTOP3は「温泉」「テーマパーク」「水族館」。車を使った旅行でこれからしてしてみたいことは、約6割の人が密を避けながら愉しめる”ドライブスルー・ツーリズム(車から降りずに体験できる観光)“や“キャンプ” などを希望し、クルマ旅ニーズは3密を避けた多様化の傾向が見られる結果に。
– 車を使った旅行への不安TOP3は「交通渋滞に遭うこと」「交通事故に巻き込まれること」「あおり運転を受けること」。疲労や眠気から事故を起こしそうになった経験がある人は約4割。
– 車を使った旅行をする際、車に求めることランキングTOP3は「安全性(衝突防止機能など)」、「運転の快適さ」、「走行性能(加速・安定性)」
調査結果によると、旅の移動手段としては3密を避け、プライベートな空間を保つことできる「自家用車」への利用意向が一層高まり、約3人に1人が旅行時に「車での移動が増えた」と回答した。行き先検討の際にも「不特定多数が集まる場所ではないこと」を考慮する人が最も多く、全体の約6割の人が、「キャンプ」や「自然鑑賞」などの”自然そのもの”を愉しむ旅や、車から降りずに体験できる“ドライブスルー・ツーリズム”といった、密を避けながら愉しめる旅を希望していることが判明した。さらに「車から星空観察」や「ドライブインシアター」といったドライブと掛け合わせた愉しみ方などドライブのレジャー化もみられ、ドライブ自体の魅力が見直され「クルマ旅」が求められている結果となった。
観光学を専門とする東洋大学 国際観光学部国際観光学科 教授 古屋 秀樹氏は、いつでもどこでも自由に移動できる自家用車は、観光旅行の移動手段として、元々ニーズは高いが、感染リスク回避、他人への配慮といった側面もあり、自然観光地やキャンプ場への目的地の変更、身近な人とだけ行く、というクルマ旅がより一層志向されていると指摘している。
旅の行先や目的に多様化が見られた一方で、車を使った旅行への不安としては「交通渋滞に遭うこと」が約半数を占めたが、ついで「交通事故に巻き込まれること」と事故への不安が多く、これまでに車を使ったおでかけや旅行をした際に、「疲労や眠気から前の車にぶつかりそうになったり、事故を起こしそうになった経験がある」と回答した人は41.3%と4割を超える結果となった。
また、車を使ったおでかけや旅行をする際に車に求めることとして、「安全性(衝突防止機能など)」と回答した人が74.1%と最も多く、ついで「運転の快適さ」、「走行性能(加速・安定性)」と「燃費の良さ」などと比較し高い結果となった。旅の目的や行先が多様化しても、車には“安全であること” や“快適であること”が求められていることが判明している。
【クルマ旅に関する調査概要】
– 調査方法:インターネットリサーチ
– 調査時期:2020年2月実施
– 調査対象:全国の20~60代男女 800名