中外製薬工業に納車された「eCanter」
三菱ふそうトラック・バス(以下「MFTBC」)は3月2日、新たな業種での導入が拡大している電気小型トラック「eCanter」の事例を発表した。
■中外製薬工業
2月22日、ヘルスケア業界では初となる「eCanter」が、中外製薬工業に1台納車された。中外製薬の生産子会社である同社は、持続可能な開発目標(SDGs)に向けた環境への取り組みにくわえて、天候の影響を受けずに管理が必要となる医薬品原料の運搬に適した車両として「eCanter」を導入。同社が導入した「eCanter」には雨除けが荷箱後部に取り付けられており、雨天時にも搬入出時に製品の品質を損なうことなく運搬するニーズに対応している。同車両は、東京都北区に所在する同社工場で医薬品原料の運搬に使用され、クリーンで静かな走行性能により、地域の環境改善への貢献を目指す。
■安立運輸
2月17日、新聞の輸送業務を行う安立運輸は「eCanter」1台を導入した。「eCanter」で初となる新聞輸送での活用が開始する。同社に納車した「eCanter」は、読売新聞東京本社(以下「読売新聞」)の東京北工場(東京都北区)を拠点に、関東近郊地域における新聞の輸送を行う。同新聞の配送を担う安立運輸は、低公害車の積極的な導入を通じた環境に配慮した輸送に取り組むほか、読売新聞グループによる新聞輸送の脱炭素化に向けた取り組みとして、今回「eCanter」を採用した。新聞業界においても輸送の脱炭素化に向けた関心が高まっており、走行時に二酸化炭素を含む排気ガスを一切出さない「eCanter」は、輸送の脱炭素化の実現に貢献する。
安立運輸に納車された「eCanter」