アースカーは12月22日、「SDGs(持続可能な開発目標)日本モデル」宣言に賛同する猪苗代町役場と『SDGs推進に関する連携協定』を締結したことを発表した。
その一環として、アースカーのカーシェアリングシステムを搭載した三菱自動車工業の「エクリプス クロスPHEV(プラグインハイブリッドEV)」を2台公用車として提供し、公用車運用のDX(デジタルトランスフォーメーション)化とEV普及に向けた実証実験を実施することで、自治体におけるSDGsモデルの構築および達成に取り組んでいく。
脱炭素社会の実現に向けた動きが世界で活発化するなか、国内では2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を政府が宣言し、自動車業界においてもEVシフトが加速している。今回の協定では猪苗代町役場の公用車では初めてとなるEVタイプの車両を導入し、現場実務のなかでEVの有用性を検証することで将来の公用車全車EV化を目指す。
また、車両に搭載したアースカーのカーシェアリングシステムは、車載機との通信でパソコン/スマートフォンからの車両予約や利用状況確認、スマートフォンアプリによるドアロックの解錠/施錠などを行うことができ、公用車運用のDX化にも活用できる。これまで自治体の公用車は運行記録を帳簿等で管理されていたが、予約や利用履歴、走行距離、走行ルート等の情報は専用の管理画面で常時確認できるため、公用車のデジタル管理が可能となる。
今回導入したエクリプス クロスPHEVは当面、公用車としての使用がメインとなるが、将来は公用車が稼働しない休日に町民へカーシェアリングで貸し出すことも視野に入れているという。公用車の有効活用や町内の交通インフラの充実につなげることはもちろん、町民が実際にEVを使用する機会をつくることでマイカーのEV普及を促し、猪苗代町全体でSDGsの推進に取り組んでいくとしている。
■連携協定内容