ステランティスジャパンは3月22日、DSオートモビル・ブランド全ラインアップにChatGPTの機能を搭載し同日以降、全国のDSオートモビル正規販売店から販売する全車両に標準装備されることを発表した。
これをもってDSオートモビルは、運転しながらChatGPTを使用できる、国内で最初の自動車ブランドになると謳っている。
ChatGPTは、OpenAI社が開発・提供する対話型の生成AIで、膨大なテキストデータを学習し、自然な文章の作成や要約を行いながら、様々なトピックへ迅速に答えてくれる特徴を備えている。
今回、DSオートモビルが提供するコネクテッドサービスに、ChatGPT(バージョン3.5 / 2022年1月までの学習データに基づいており交通状況、天気、株価などの最新情報には回答しない)を新たに統合させることで、空調、オーディオ、ナビゲーションなどのボイスコントロールを備えるクルマから、人間のように自然な対話を行うクルマへと進化するという。
例えば、ドライブで訪れる旅先の土地・歴史、或いは夕食の献立やレシピを尋ねたり、何気なく思い浮かんだ疑問を質問するなど、車内の様々なシーンに於いて、これまで以上にクルマと対話をすることが可能になり、ドライバーにとっての新たなパートナーになるとしている。
なお、今回搭載するChatGPTのボイスコントロール機能を提供するSoundHound AI(米シリコンバレーを本拠地とする先駆的な音声認識AIサービスプロバイダ)社が新たに開発した音声認識プラットフォームは、同社が提供している音声認識サービスと生成AI双方を効果的に活用し、車内での利用に最適化を図ったもの。
これにChatGPTを連携させることにより、膨大なデータに基づく豊富な言語知識を通じて、様々な対話が可能となったと結んでいる。