中国の大手ECサイト「京東商城(ジンドンしょうじょう)(JD.com)」を運営する京東集団(ジンドンしゅうだん)は、5月31日、EV(電気自動車)メーカーの蔚来汽車と提携し、中国国内初となる“車のトランクに届ける”という配送サービスを中国全土で開始することを発表した。
同社の日本法人であるJD.com京東日本からの発表によると、このサービスの概要は以下の通り。
京東商城(JD.com)での買い物時に、購入した荷物を「車のトランクに配送する」という選択肢を選ぶと、消費者自身が許可した配達員が車のトランクを開け荷物をトランクに受け渡すという仕組み。
消費者は自分で足を運ぶ必要がなく、仕事や買い物の合間など車を駐車場などに置いている間に荷物の受け取りが可能となる。
今回開始するサービでは、蔚来汽車が生産・販売しているSUVタイプのEV「ES8」のみが対象。
車メーカーの蔚来汽車と京東商城それぞれのプラットフォームを、ネットワークに常時接続し、データをやり取りするスマートコネクテッドによって実現している。
また、同社では、領克汽車など、他の中国自動車メーカーとも業務提携を結ぶことで、対象車種の拡大を図る方針。
中国で初の試みとなるサービスだけに、今後の動向が気になるところだ。