イーアンドディーは、11月5日、スマホカメラで撮影したり、FAX受信した車検証等を高精度で読み取れる車検証専用OCR「車検証Reader V2」を2018年11月10日より発売する。
これは、車検証を扱う自動車保険、自動車整備、車両管理、行政書士、中古車流通、中古車輸出、中古車部品リサイクル等の業界向けに販売するもの。
車検証は背景にCOPY防止用の紋様等が印刷されているためOCRでは読み難く、特にFAX受信した車検証はCOPY防止紋様が浮き出してOCRでは読み取れないものとされてきた。
それに対し、同社の車検証Reader V2では、FAX受信した車検証やスマホカメラで撮影した車検証も高精度で読み取れるように開発。
スマホカメラ画像では、車検証が平らにして撮影され、明るさの濃淡が少なくフォーカスが合っていれば、カメラの性能や撮影条件にもよるが、平均で99%程度の精度で読み取ることが可能。
また、FAX画像では画像の品質にもよるが、おおよそ90%~99%程度の精度で読み取ることを可能にしているという。
車検証Reader V2の導入メリットについて同社では、
「車検証のデータを手入力していた企業で入力業務を大幅に簡略化することができます。
また、スマホカメラで撮影した画像から文字を読み取れることを利用すれば、これまでコピーやFAXで車検証をやり取りしていたデータの流れを一気に電子化することが可能となります」
と述べている。
ちなみに、複合機やスキャナで読み取った車検証については、車検証のQRコードも同時に読み取りが可能。同社が従来提供していた車検証Reader V1よりも、高精度で確実に読み取れる機能を実現している。
同社では、車検証Reader V2の売上を、今後1年間で約1億円と見込んでいる。