日産自動車と日産の販売会社である熊本日産自動車、日産プリンス熊本販売は、熊本県菊池郡菊陽町および町内のタクシー会社である菊陽タクシー、おしろタクシーと、EVタクシーを電力源として活用する全国初の災害連携協定を締結した。
日産と、全EV導入タクシー会社との災害連携協定は、全国初。なお、自治体・企業との協定は、全国で21件目となる。
協定は、災害等により大規模停電が発生した際、『菊陽町は、町が指定する避難所等において、菊陽町のタクシー会社である、菊陽タクシー、おしろタクシーが所有するEVタクシー「日産リーフ」と、熊本日産自動車およびプリンス熊本販売が貸与する電気自動車(EV)「日産リーフ」を電力源として活用し、避難所の円滑な運営を行い、町民の安全確保に努める』というもの。
菊陽タクシーは、熊本県の菊陽町で2010年に創業。2013年2月には、他社にさきがけて初代「日産リーフ」を全12台導入し、全国初の全車電気自動車導入タクシー会社に。そして今回、所有するタクシー全12台を、現行「日産リーフe+」に更新した。
一方、系列会社おしろタクシーでは、同地に2013年に創業。その後2017年12月に、所有するタクシー車両全16台を2代目「日産リーフ」にしている。
菊陽町は、2016年に発生した熊本地震での経験を踏まえ、2017年2月に「熊本地震復旧・復興計画」に基づいた災害に強いまちづくりを実現のための「復興まちづくり計画」を策定。「より安全で、より安心」を実感できる「災害に強い 人 緑 未来輝く生活都市 きくよう」の実現に向け、取り組んでいる。
さらに、脱炭素社会に向けて、2050年二酸化炭素排出実質ゼロを目指し、取り組むことを表明している自治体のひとつで、地球温暖化対策を推進している。
菊陽町では、この締結を機に、避難所への可搬型給電器の導入を検討。また今後、公用車へのEV導入も検討するとしている。
[協定の概要]
・日産と熊本日産自動車、日産プリンス熊本販売は、菊陽町で災害を起因とする停電が発生した際、町が指定する避難所に、日産販売会社の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を無償で貸与する。
また、菊陽タクシー及びおしろタクシーは、菊陽町からの要請に応じ、所有する電気自動車「日産リーフ」を無償で貸与する。
・菊陽町、菊陽タクシー、おしろタクシー、日産自動車、熊本日産自動車、および日産プリンス熊本販売の協力により電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、町民の生命及び身体の安全を守る。
■熊本県菊陽町:https://www.town.kikuyo.lg.jp/