しかしこの電動化の普及にあたっては、電動車両の駆動に欠かせない、トランスアクスル、モータージェネレーター、インバーターというキーコンポーネントが一つのパッケージとして仕立て上げた統合型駆動モジュールの開発・提供が求められる。
ただ昨今の環境規制に対するアジア・欧州、または北米など各地の規制に関する捉え方。
各国の経済・産業事情を踏まえた産業育生に賭ける取り組みなど、そのスタンスは、世界規模の統一し共に進むという方向から幾分外れつつあり、現段階で世界市場を捉えた時、次世代車の技術開発では、投入人員や予算建て等でのバランス感覚が求められるようになってきている。
これを踏まえデンソーとアイシンは、そうした性能・コスト・世界各国の地域事情に合わせた様々な種類の駆動モジュールを開発・販売するため、各企業の総合力を効率良く投入する必要性が生まれてきている。
そうした事業環境要素から、デンソーとアイシンは互いの強みを結集した駆動モジュールを素直に開発するだけでなく、完成したモジュールを販売していくための機能を持たせた合弁会社設立の検討に合意した。