Intelligence Designは、同社開発のAIカメラソリューション「IDEA counter」を利用したハチ公バスの乗降者調査業務での検証を行うと、11月26日発表した。
■取り組みの背景
従来、よりよい街づくりのために通行量調査などを各自治体で実施しており、一部では機械計測の検討も進められている。一方でバス乗降者数の調査においては、ICカード情報、センサー情報だけでは機械化までの課題も多く、検討が進んでいない現状があった。そこで、同社のAIカメラソリューション「IDEA counter」を利用することで、画像情報をもとに乗降者数や密状態を機械的に把握し、より良い運行計画策定に役立てる狙いがある。
■実証実験概要
実証実験では、ハチ公バスの1ルートに「IDEA counter」を設置し、画像解析AIモデルを活用して乗降者数や属性、密状態を測定・推測する。これらのデータを走行ルートや時間帯ごとに傾向を分析することでハチ公バスによる区民サービスの更なる向上を目標としている。また、密状態の把握により、昨今のコロナウイルス感染症対策にも活用できると考えられる。
【実証実験の実施予定期間】
2020年12月下旬〜2月下旬
■製品概要
【1】移動体にも簡単に設置可能
「IDEA counter」は携帯電話同様セルラー方式の通信を利用している為、乗り物等の移動体にも設置可能。サイズもコンパクトかつ軽量なため、限られた空間でも簡単に設置し、端末の設定をするだけで利用できる。これらの特徴を活かして、スピーディーかつ低コストな実証実験を実施できる。
【2】豊富な画像解析AIモデルで要望に幅広く対応可能
豊富な画像解析AIモデルを要望に合わせて提供が可能なため、通行者数、属性推定、持ち物推定、侵入検知、マーケティング、接客支援、防犯等幅広く活用できる。AIやIoTが注目される中、同社では各自治体や企業様の掲げるスマートシティ構想への参画や商業施設への導入を進めている。再開発が進む渋谷でも渋谷センター商店街振興組合の協力のもと、センター街へ設置し、マーケティングデータとしての活用やキャッチセールス、落書きなどの悪質行為の抑制に役立たてられるよう取り組んでいる。
【3】個人情報に配慮した設計
取得したデータはエッジで映像を取得し解析を行う。利用したデータは個人情報を含む為、解析後削除し、個人データは蓄積することなく、安心して利用できる。解析したデータ(人数、属性等)はクラウドで確認することが可能。
同社は、今後も集約 ・蓄積された実験結果やノウハウを活かし、当該サービスを通じて各地域の地域活性化、地方創生を支援するとしている。
「IDEA counter」を利用した通行量等の調査についての問い合わせ先:IDEAカスタマーサポートE-mail:support@i-d.ai
■AI画像認識技術を持つIntelligence Design
Intelligence Designは「AIを中心とした先端技術を社会実装する」ことをテーマに2018年5月に事業を開始。 AI関連技術は世の中に広く認知されるようになった一方で、その技術を利用した社会実装はまだ進んでいないのが現状。そこで、だれでも、簡単、かつリーズナブルにAI関連技術を使えるようにすることが、テクノロジーの発展にも寄与すると考え「IDEA(イデア)」シリーズを開発し、UDX(アーバンデジタルトランスフォーメーション)を推進している。